DTMで使用するプラグイン
DTMをやる人にとって、まず選ぶのがパソコンのOSとDAWソフトウェアです。
そしてオーディオインターフェース、MIDIキーボードなどの物理デバイスを用意します。
ここからが深淵なるDTMの世界。
世界中に星の数ほどあるプラグインソフトから、自分の制作に必要なものを探し、使いこなし、作品作りに使用する、長い長い旅が始まります。
DTM歴10年の私が、現在使用頻度の高いプラグインを3つに絞ってご紹介します。
(なお、使うプラグインはやはり移り変わっていくものだと思います。作曲家の横山克さんのセミナーでもご本人がそんなこと仰ってました。)
インストゥルメント(音源)プラグインの3強
今回は、インストゥルメント(音源)プラグインについてご紹介します。プラグインは大きく分けて、本物の楽器をシミュレートしたりシンセサイザーとして電子音を鳴らしたりするインストゥルメントと、コンプレッサーやイコライザーなどで音を補正したり、リバーブなどで色付けをするようなエフェクトの二種類に分かれます。
STYLUS RMX

まずはスタイラスです。こちらは長年定番となっているリズム音源ソフトです。使い方として、曲の土台となるドラムトラックではなく、その裏で微かに鳴っていたり、曲の静かなところで鳴らすような方法が適しています。これがあるのとないのとでは楽曲のディテールが大きく変わるので、どんなジャンルの曲でもだいたい使っています。プリセットの数が膨大で、いじれる部分も多くて慣れるのが大変ですが、このソフトは手放せません。
AVENGER

次は万能シンセ音源のAVNGERです。スケッチをするときもまずこれから立ち上げます。曲を仕上げていく際に、存在感のある音が欲しいときもここからよく探します。クオリティの高い音が揃っているのはもちろんですが、私が特に気に入っているのがシーケンス部分の作りです。一つのプリセットにベースやパッドやその他上物と、ドラムトラックがひとまとめになっているものなどが非常に使い勝手がよく、楽曲制作のスピードを上げてくれます。難点として、パターンをMIDI書き出しした時に、そのままだとシーケンス通りに音が鳴ってくれないことがあります。設定の問題かと思って色々いじってみましたが、現状書き出した後に自分で補正するしかなさそうです。プリセットも多く、できることが膨大で扱うのは簡単ではないですが、頼もしい一台として常に私のプロジェクトに立ち上がっています。
STEVEN SLATE DRUMS

最後は生ドラム音源SSDです。これはRock oN渋谷店の店員さんに勧められて買いましたが、大正解でした。シンプル操作で、かなりいい音のドラムが鳴ってくれます。BFDのような微調整があまり得意ではありませんが、それをしないでも十分即戦力として使えるので、特にスケッチやデモ作成で重宝します。バンドものをやるときはまずこれを立ち上げます。ソフト音源は音の良さやカスタマイズ性も勿論大事ですが、インスピレーションを逃さないように、素早く制作できるソフトというのはとても価値があると思います。
まとめ:リズム系の音源、万能シンセは必須
数多のプラグインを買って失敗を繰り返してきましたが、やはり現代的な音楽の楽曲の基本はリズムトラックだというのは納得です。そこで使うプラグインは必然的に使用頻度が高くなります。またアベンジャーなどの万能シンセはやはりとても便利です。エレクトロ系だけではなく、生バンドものの楽曲でもシンセサイザーは普通に使いますし、その音使いやフレージングが曲の雰囲気を左右したりもするので、なかなか軽視できません。
上物はやはり、曲や気分によって色々変わりますが、今回ご紹介した3つのプラグインソフトは近年個人的に非常に使用頻度が高いです。長く使っていくと、音の特徴や操作の特徴に対する理解が深まっていくので、より便利になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。DTMを嗜む仲間の参考になれば幸いです。
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