人と同じことを言わない

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個性を育てるための心がけ

今年は日本でオリンピックが開催されましたが、国内外の様々な大舞台で活躍するアスリートたちは、その競技の内容とともに、インタビューなどでの発言もよくピックアップされます。

あの人達は、素晴らしい身体能力もさることながら、自分の中に確固たる個性を持って日々アスリートとして生きているわけであって、私達が見るのはその膨大な積み重ねから生まれたほんの一瞬でしかありません。しかしそこに、人々を感動させるだけの強い人間力がにじみ出て、素晴らしい結果や、印象的な言葉を発しています。

トップアスリートでなくても、誰でも自分のフィールドで、自分の個性を発揮して活躍したいと思うはずです。それぞれの分野で必要なスキルは違えど、大切なのは、一人ひとりの他人と違う部分が、誰かの役に立つことではないでしょうか。

私達の社会は、特に教育において、「個性を伸ばす」ことを良いことだと掲げながら、実際は和を乱すことを避け、全体の意思に従うことを良しとする風潮が根強いです。もちろん、誰もが好き勝手なことをしていたら社会は回らなくなりますが、かといって常に周囲の顔色を伺って自分の個性を埋没させていれば、自分を大切に思えなくなり、どんな力があってもそれをうまく発揮させることができなくなってしまいます。

それでも、誰にだって、自分の個性をのばし、自分を大切にしていくため、今すぐに実践できることがあります。それが、「他人と同じことを言わない」ことです。

例えば、友達数人のグループで、誰かが今度結婚する、という報告があったとします。「おめでとう!」「嬉しいね!」「お幸せに!」きっと誰もがそう言って一緒に喜んでくれると思います。それももちろんいいんですが、そこで人と違うことを言うとすれば「あぁ、お前のことは、嫁さん(旦那さん)に取られちゃうんだな。なんだか寂しいぜ。」なんていう表現もできます。友達と夫婦では、人間関係が全く違うので比較するのはもちろんナンセンス。たとえ結婚したところで、友達関係は続きます。でも、その友達のことが大好きだからこそ、最優先が結婚相手に変わってしまうことの寂しさを伝えるのもまた、相手を思っての言葉として、人とは違う切り口で相手に思いを届けることができます。

「人と違うことを言う」のは、テレビ中継されるインタビューでなくても大丈夫です。職場の小さな会議でも、友達の集まりでも、予定調和のやり取りの中で、何か一つ「自分の視点」で放つ言葉は、その人の個性として輝きます。ちょっとくらいなら変なこと言っても(仮に、スベったとしても)大丈夫な場面やタイミングを見計らって、ぜひ試してみてください。

(やっぱり私もまだまだ凡庸、このレベルに憧れます。↓)

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