車を普段使わない人でも
自動車の運転免許は、普段車を自分で運転する人なら必ず取得しているものです。一方で、車を運転しない人は、別に必要ない、と思って取得していない場合も多いと思います。
しかし運転免許は、実際に自分で運転をしない場合でも、取得しているといいことがあります。
まずその理由として、身分証明書として便利なことが挙げられます。
世の中の色々なサービスを利用するときに、個人情報を確認されることは多々ありますが、そのときに身分証として運転免許証とパスポートは別格です。健康保険証は公共料金の支払証明と一緒・・・とかややこしい場合が多いんですが、免許証ならそれ一枚で一発のパターンが多いです。昨今はネットで手続するサービスも増えているので、私は免許証を両面スキャンした画像データをいつでも使えるようにPCに保存しています。これがなかったら結構面倒だな、と思うので、やはり免許証を持っておくのは色々な場面でメリットが大きいです。
また、免許を取得することで、公道のルールを学び、車の動きを把握できることもメリットです。
自動車を運転しなくても、私達は公道を歩いたり、自転車に乗って移動したりします。そこには交通ルールがあって、ドライバーはそれに則って運転をしています。交通ルールぐらい誰でも知っとる!と思われるかもしれませんが、ドライバーが教習所で習うことは、残念ながら教習所以外で知る機会はほとんどないと思います。このことから、私達が普段、公道で歩いたり自転車に乗っているとき、車はどういうルールに基づいて、どういうふうに運転するのかを予め予測できることは、自分自身が安全に道を歩くことにも有益です。
さらに、運転をしない人でも、運転免許を取得するだけの知識と運転の技能があると、ドライバーに気遣いができるようになります。
道路上では、歩行者と自動車は、圧倒的な力の差があります。しかし、自動車を運転しているのは、歩行者と同じ生身の人間です。ドライバーだって自分の目的があって運転しているし、道路上の歩行者や自転車などへ危険がないよう、最大限の注意を払って運転しています。そういったドライバーの心理がわかると、道路を利用するとときに、歩行者とドライバーの両者が、お互いのことを尊重して行動ができるようになります。道路は私達全員が共有できる資源であり、お互いが協力しあって利用するべき設備です。近年は交通事故による死亡者は減っていっているようですが、それでも事故はなくならないし、危険が少なくなっているわけでもありません。普段は自動車を運転しない人でも、免許をとってドライバーの気持ちを理解して行動できれば、歩行者側からのアプローチとして、そういった事故をもっと減らしていけるはずです。
運転免許をとるには、ある程度お金と時間をかけなければいけませんが、普段運転をしないペーパードライバーであったとしても、十分にメリットがあると思います。ぜひ、時間と予算がつくときに、免許取得を検討してみてください。
余談ですが、運転免許の学科試験って、アレひどいですよね?問と正答の組み合わせが日本語として破綻してるのが結構多い・・・。正しい知識を知っていたとしても、あの試験特有のクセをパターンとして認識していないと誤答してしまうのが厄介です。舐めてると学科落とします。
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