今日どんな音楽を作る?
作曲はとても簡単なものであり、かつ奥深いものでもあります。
短いフレーズの鼻歌だったら誰だって作れます。それも立派な作曲です。
オーケストラの曲を書くのだって作曲です。こっちは相当な勉強と経験が必要になりますが、それもまた作曲です。
世の中に溢れる音楽は、誰かが作っています。私も日々曲を作っています。
では、曲を作っている人は、その「作る曲」をどうやって決めているのでしょうか?
これは色んなパターンがあるので、今回はそれを紹介します。
曲を作ろうと思っても「どんな曲をするか?」と迷ってしまうときには、是非参考にしてみてください。
他人にテーマを決めてもらう
仕事で音楽を作る場合、大抵がこのパターンです。コンペも同様です。
曲を発注するクライアントさんがいて、その曲の使用目的に合わせて作家に指示が来ます。
「女性アイドルのアップテンポな曲」
「男性グループのダンスでカッコいい曲」
このようなオーダーがある中で、その方向性から自分で創意工夫して曲を作っていくやり方が、他人にテーマを決めてもらう、というパターンです。
自分でテーマを決める
アーティストとして活動したり、デモ曲を作ったり、コンセプト・アルバムを作るときなど、そのときの音楽のテーマは自分で決めることになります。
「恋心や愛情」
「友情や応援」
「社会への怒りや不満」
「本や絵画からインスパイアされたイメージを音楽にする」
など、これはどのような決め方をするかは完全に自由です。このときに意識すべきなのは、テーマがどのくらい具体的か、ということになります。例えば「愛」というテーマは非常に大きすぎて曲にするときにイメージが湧きづらくなってしまいます。それを、「貧民と王族の間に生まれてしまった、許されざる愛」みたいに具体性を増していくと、グッと曲のイメージが出やすくなります。
楽器がテーマを導く
音楽を作る人は、大抵なにかしらの楽器を演奏できます。ピアノだったり、ギターだったり、管楽器、ドラムなど、自分の肉声以外の音の出るものを操ると、そこから出る音が自分のイメージを刺激して、曲のアイデアを出してくれるようになります。
これはもちろん、一人で何気なくギターを爪弾きながら・・・みたいなのもアリだし、バンドメンバーが数人集まってジャムセッションをしながら、気持ちのいいリズムやフレーズをお互いに引き出し合う・・・なんていうこともアリです。
また、昨今はDTMが非常に手軽に扱えるようになっています。パソコンの中で使う音(バーチャル・インストゥルメント)も立派な楽器です。生楽器をシミュレートしたものから、無限の音を生み出せるシンセサイザーまで、それらで音を出していると、そこから音楽のテーマが出てくることもあります。
曲を書きたいけど、自分でテーマがなかなか決まらないときは、生の楽器やパソコンの中の楽器をいじりながらアイデアを膨らませるのも有効です。
まとめ
音楽を作るには、テーマが必要になってきます。
誰かが用意してくれたテーマに沿って作ることもあれば、自分で自由にテーマを決めて作る場合もあります。また、テーマが浮かばなくても、楽器に触って音を出すと、テーマが浮かんでくることもあります。
ぜひ、いろいろな方法で、音楽を作る「入り口」のゲートを進んで、素敵な創作ライフをお過ごしください。
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