正解を求めることが間違っている
世の中で正しいこととは一体なんなんでしょうか?
この大きすぎるテーマに向き合うのが哲学で、しかし実際の日常生活にはそんなことは役に立たず、その場その場のルールや慣習に従っている方が、私達にとっては遥かに実用的です。
ところが、世の中にはこの「正しいこと」について、人々の間で見解が揺れるものが多々あります。学校のテストでは、どんな問題でも○か☓ではっきりと答えがわかれますが、世の中を見渡せばそんな問題のほうが稀です。
にもかかわらず、私達は時として、過剰に「一般化」を求めます。
「ダイエットの正解はこれ!」
「勉強法の正解はこれ!」
「賃貸か持ち家ならこっち!」
このように、私達を迷わせる様々なトピックについて、絶対的な正解があると信じて、それを考えることをよくやってしまいます。
ですが、そんな一般的な正解なんて、本当にあるんでしょうか?
ダイエットは、人の年齢や体質によって、適切で効果のある方法は違うはずです。
勉強法も、万人に共通する正解があれば、すでに誰もがそれをやってるはずです。
賃貸や持ち家なんて、それぞれにメリット、デメリットがあるから、その人のライフステージや家族構成や「価値観」によっても正解は様々です。
このように、私達の関心のある多くのトピックは、場合分けして考えないと、「唯一無二の正解を求める」という不毛な思考に陥ってしまいます。
「受験勉強」的な思考から離れ、柔軟に物事を見ていくことによってはじめて、私達は、自分にあった幸福を追求していくことができるようになります。
コメント