金銭感覚は庶民だって日常的にバグってる

お金

大衆向けの焼肉屋のレシート

金銭感覚の狂ったお金持ちが謎の金額の買い物をするのは、庶民にとっては「ぶっちゃけありえない」といった感じです。

しかし、冷静になれば我々庶民も、日常的に「金銭感覚のバグ」をおこしています。

最初の画像は、ごく一般的な焼肉屋のお会計のレシートの一部です。

最終的にはグループみんなで割り勘して、一人3000~4000円になりました。

まぁ、そんなもんじゃない?

いえいえ、内容をじっくり見ていきましょう。

ごはん一杯363円

普段の食事は、外食やコンビニ、スーパーの惣菜、自炊など様々な手段があります。同じものならできるだけ安い手段で手に入れようとするのが普通です。

ではまず、ごはん。大盛りのごはん一杯が、レシートだと363円でした。すごい。スーパーでは300円でそこそこの弁当が買えたりするのに、白米だけでこの値段です。

次に、生ビール(中ジョッキ)が319円。中ジョッキは200~300mlくらいですが、これもスーパーで350mlの缶ビールを買うならせいぜい200円前後でしょうか。量を飲めば飲むほど割高感が増します。

ソフトドリンクだってそうです。ジンジャーエールや烏龍茶は一杯319円。自販機に319円のソフトドリンクが並んでたら普通は誰も買いません。

「フェス価格」みたいなのにみんな慣れてる

よくお祭りなどでは、普段飲み食いするものが通常の相場よりも高い値付けがされていることがあります。これを俗に「フェス価格」と呼んだりもします。なぜこんなことになるかというと、価格は基本的に「需要と供給」によって決まるためで、お祭りなどの特別な場所ではその値段でも「買う人がいる」から、需要と供給の均衡で、普段の相場よりも高い価格となります。

これは多くの人が暗黙の了解として納得しています。焼肉屋でも音楽フェスでもキャバクラでも同じです。金銭感覚が、時と場合によって変わるのは、決して一部の金持ちだけの異常な減少ではなく、私達の誰もが自然に納得していることです。

なお、言うまでもありませんが、これはボッタクリが悪いという話ではありません。ものの売り買いは基本的に自由だし、誰が何円で何を売ろうと、買う人がその値段で買いたいと思って取引が成立する分には、健全な市場取引と言えます。

大事なのは、自分がそれをちゃんと認識しているかどうかです。特別な場所で、特別な気分のときには、同じものを買うのにも普段だったらありえない金額を支払っているという「認識」をもって、その特別分を価格に上乗せして自分が「納得するかどうか」を問う必要があります。自分がそこまで価値を認めていないものに、なんとなく雰囲気で「払ってしまう」ことに気をつけなければいけません。

まとめ

たかだか焼肉屋や居酒屋で頼む一品一品の値段なんて、「そういうものだ」で割り切ってしまい、深く考えないことが多いと思います。でもそれは、「金銭感覚がバグっている」状態になっているかもしれないので、お金を無駄にしたくないならば、ぜひ一度「酔いの醒めた翌日」にでも、レシートを見返してみてください。

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