勉強も、部活も、恋愛も、うまく行かない日々。
「進研ゼミ」とは、ベネッセコーポレーションさんの手掛ける通信教育の教材です。
私が中学、高校のころは、こちらの案内のDMがひっきりなしに家に届きました。これがただのDMではなく、常に毎回、進研ゼミ受講を絡めたサクセスストーリーの漫画がついてくるのが大きな特徴です。ちょうどそのDMをみる学年に合わせた等身大の主人公が、勉強もいまいち、部活でもあまり活躍できず、気になるあの子との仲も進展しない・・・という設定でスタートし、進研ゼミの通信講座で勉強をすることによって、学校の成績はもちろん、部活も恋もうまくいってしまう、というのがお決まりのパターンです。
同年代の多くの友人にも同様のものが届いていて、これを進研ゼミマンガ効果と勝手に呼んでいました。私は進研ゼミを受講したことがないため、この効果が果たして本当かどうかを実証することは遂に叶いませんでした。しかし、これは中高生に限らず、多くの大人にとっても成功への鍵が隠された、いわば自己啓発ノウハウの一種なのではないでしょうか?勉強を仕事、部活を趣味、恋愛は家族関係まで含めるとすれば、これは十分社会人にも置き換えられると思います。なので、いま改めてその実現可能性を(想像の上で)検証してみたいと思います。
え、ライバルのあいつも実はやっていた・・・?
大人にとって、日常の大部分を占めるのが仕事の時間です。その内容や成果は誰にとっても重要なもの。成果を出せる人がいて、イマイチな自分がいるとしたら、その違いはなんでしょう?
(以下、架空の〇〇商事で働くAさんのケース)
実は、あの上司も、同僚も、進研ゼミ(的なもの)をやっていた!?
だから、あんなに仕事をこなしても残業が少ないのか!
ちょっと抜けているところがあっても、他の部署や取引先の人と仲良くできているのか!
これを知っているか知らないかは大きな違いかもしれない・・・。
どうしよう、このままだと私のこれからの人生は、ずっと平凡なままかも・・・。
よし、やってみよう!
いや大丈夫、ここは一念発起して、進研ゼミ(的なもの)をやってみよう!
毎週末の気晴らしの飲み代を削れば、それくらいのお金は工面できる。何よりこの自己投資が成功すれば、将来はもっと稼げるはず!
早速(説明会かなんかに)申し込みだ!
これ、ゼミでやった問題だ!
さぁさっそく受講してみたぞ。
なになに、「適切な自己開示は相手に安心感を与える」・・・かぁ、ふむふむ、なるほど。確かに今まで、自分のいいところばかり見せようとして、背伸びしたり、ミスをなるべく見せないようにしていたけど、少しくらいは人間味を出したほうが相手にも信用されやすいのかもな。
(・・・・数日後)
しまった、この書類の締切は昨日だった!他の仕事に手一杯で気付かなかったぞ・・・・。でも、上司から催促のメッセージはきていない。もしかしたら忘れているから、シレッと出しちゃえばいいかな?
いや、ここは「適切な自己開示」をすべきじゃないか。落ち度は自分にあるんだから、きっちりと遅れたことを侘びよう。
「すみません、昨日のレポート、締め切りすぎておりました・・・。遅くなりましたが、こちらご確認いただけますでしょうか!?」
「あぁ、わかっていたけど、それほど急ぎでもなかったから敢えて言わなかったんだ。でも素直に言ってくれたね。他のプロジェクトも忙しそうだけど、次からは間に合うようよろしくね!」
「はい!(あ・・・これ、ゼミでやった問題だ!)」
すごい、やっぱり、こういった小さなことの積み重ねが、人との関係性に影響を与えていくんだ・・・。
なんかこうやって仕事をしていると、自分に自信が持てる感じがする。失敗しても前みたいに凹まないな。趣味の草野球でも思いっきりプレーができるようになったし、彼女のマキもデートですごく喜んでくれているみたいだ。ここからの僕の人生、なんだかもっと素敵なことでいっぱいになっていく気がするぞ!!
さぁ、次はキミの番だ!
いかがでしたでしょうか。
〇〇商事のAさんは、なかなか思うようにいかない仕事について、日々の細かなことを気をつけることにより、突破口を開いて、自分に自信がもてるようになり、私生活のあらゆることが好転していったようですね。
そのきっかけが進研ゼミ(的なもの)だとしたら、やはりその効果は確かにあるのかもしれません。
もちろん、これらはすべて私の想像、妄想、憶測であり、進研ゼミさんの教材とは全く関係がなく、またそのような効果が保証されるものではありませんので、あしからずご容赦ください。
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