DTMの機材選び
これまで10年近くDTMを続けてきたので、ハードウェアもソフトウェアもとにかく沢山買いあさりました。最近は大体使うものも落ち着いてきましたが、仕事の都合や世の中のトレンドに合わせてちょくちょく買い足したり買い替えたりもしています。
そんな私が、これまでDTM関連の機材で「買って失敗」したものをご紹介します。
なお、これは「商品自体が悪い」ということではなく、あくまで私の用途や環境に合わなかったということですので、そちらを踏まえてお読みいただき、参考にしてもらえれば幸いです。
オーディオインターフェース編
オーディオインターフェースで買って失敗したのは、Antelopeのzen studioです。

初のAntelope製品だったのですが、私が当時使っていた自作PCで、なぜか周期的なノイズが発生し、解決策も見当たらなかったため売却しました。販売元や買取先でも問題は見当たらなかったようで、単に相性問題だったようです。こればっかりはやはり、買ってみないとわからないこともあるのだなぁと、勉強になりました。
ソフト音源バンドル編
ソフト音源で買って失敗したのは、Advance Music Production Suiteです。

バンドルされているソフト自体はいいものも多いのですが、とにかく大量のソフトがあって、その多くがけっこうマニアックで使い所が難しい印象でした。このバンドルではなくても、もっとお得に手に入れられるものも多く、買った値段ほどの価値を見いだせませんでした。やはり一度に大量にプラグインまわりを強化したいならNative InstrumentsのKomplete一択ではないでしょうか。
フィジカルコントローラー編
フィジカルコントローラーで買って失敗したのは、KORG のnanoシリーズです。
たしかミニ鍵盤のnano keyやフェーダーがあるコントロールサーフェスのnano controlを買った記憶がありますが、有効に使えず手放しました。そもそも外出先でDTMをやることがあまり多くなく、自宅作業でもメインで使うには機能的に不十分に感じることが多かったため、使用頻度は少なかったです。これはもちろん、それぞれの制作スタイルによると思いますが、私の場合、鍵盤は88鍵ないと不便だし、コントロールサーフェスはモーターフェーダーつきのしっかりしたものでないとあまり意味がないように感じています。
モバイル関連編
モバイル関連では、スマホやタブレットで使えるソフトウェアで、Cubasisなどが買って失敗したものになります。

タブレットを使った音楽制作の可能性は数年前から模索していたものの、「操作性」と「リスニング」の2つの問題から、効率的に制作するのは難しいと感じました。外出先でDTMをやるとなると、例えばそれが電車での移動中やカフェなどなら、タブレットにその他の外部機器を繋げられる状況は限られるし、リスニングもヘッドホンやイヤホンしかほぼ選択肢がありません。Cubasis以外にも、garagebandや、native instrumentsのmaschineのアプリ版などいろいろ試してみましたが、根本的な問題は一緒だったので、積極的に使うようにはなれませんでした。(ただ、iPadでgaragebandは、メモ的な用途でたまに使います)
まとめ
DTMは自由度が高く、機材がその可能性を広げてくれます。
一方で、自分の制作スタイルに合う機材に巡り合うまでには、いくつかの失敗も必要であるように思います。
理想の制作スタイルを追い求める皆様にとって、なにか参考になれば幸いです。
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