自分の感情を見つめる
誰しも気分がいいときは大きい行動をしがちだし、逆に不安やストレスを抱えればネガティブな反応をしてしまいます。私もそうですが、「いつも合理的に物事を考えている」と思っているようで、実際の普段の行動は感情によって大きく動かされています。
感情的になることで、余計なことに時間やお金を使ったり、人間関係を悪くしてしまったりという経験は、誰しも一度や二度ならず経験することでしょう。なので、なるべく感情的にならないことが賢い生存戦略であるということに疑う余地はありません。そうすれば、仕事も、人間関係も、お金も、ダイエットも、きっとうまくいくはずです(実際なかなかそれが難しいものですが)。
では感情なんて無い方がいいのか?それはそれで、人生における楽しいことや嬉しいことを喜べなくなるのは勿体ないと思います。そしてそれだけではなく、何か新しいものを創造するクリエイターは、この感情を伴って何か外からの刺激を感じる力(=感受性)をもたなければ、その存在意義がなくなってしまいます。
シナリオライター、イラストレーター、映像、音楽はもちろん、便利なスマホやアプリだって、この世の中は常に誰かの創造によって豊かに便利になっています。創造性は人間が持つ素晴らしい力ですが、それを発揮するのには、感情が不可欠です。感情はすべてのトリガーとなって、創造する原動力となります。感情を伴わない創作が薄っぺらいものになるのは、感覚的にも理解できるし、その本質としても正しいと言えます。
自分の生活や人生において、ときには厄介で足を引っ張ってしまう感情ですが、ときにそれは私達を動かす原動力にもなるものです。自分の感情を見つめて認識すると、感情とうまく付き合えるようになって、協力しあえる関係になるはずです。そのために、日記をつけたり、瞑想をやったりするのもいいと思います。普段あまり触れない芸術を鑑賞して、自分がどう感じるかを観察するのもいいでしょう。まだ行ったことのない場所、会ったことのない人、そういった多様な刺激が感受性を育ててくれます。プロとかアマとか関係なく、誰だって何かを生み出すことが大好きなはずです。自分の感情が鬱陶しくなったときは、それすらも大事な自分の一部で、なにか新しいものを生み出す力になると、ぜひ肯定的に捉えてみてはいかがでしょうか。
コメント