アニメ大好き
多感な青春時代、私は「アニメは子供かオタクが見るもの」と偏見を持っていました。しかし大学生になって「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」「マクロスF」などにドハマりしてしまったとき、私の中でパラダイムシフトが起きて「アニメは最高の総合芸術だ!」との信念を揺るぎないものにしました。
今でこそペースは落ちたものの、定期的にアニメを観ています。先日はアマプラでエヴァの新劇場版シリーズを3作品見返して、シン・エヴァンゲリオンまで観ることができ感慨に耽っています。
アニメは「ここ」を見る!
これまでさんざんアニメ作品を観てきた中で、最近気づいたことに「自分はここを重要視している」という項目がありました。もちろんそれぞれ作品の要素の一部でしかなく、またその見方は人それぞれで全然いいと思いますが、あくまで個人的なポイントを列挙してご紹介します。
脚本
まず何より脚本が大事だと思っています。ストーリーの組み立てと、キャラクターのセリフです。面白いと思う作品は、観ているうちはこの部分をあまり意識せず、逆に不満に思う作品はこの部分が弱いという分析ができます。大人向けの難解でハードな作品でも、ゆるっとした日常系でも、女児向けアニメでも、それぞれのスタイルで脚本が優れているアニメは得てしてとても面白い作品になると思っています。
主題歌
主題歌はやはりアニメの顔ですね。キャッチーなものももちろんいいですが、難解な曲もアニメ作品との印象とセットだと記憶に残ります。OP、EDともに揃って、本編のアニメを完成させる様式美が確立しているのも、日本でこれまで培われてきたアニメ文化を象徴する現象ではないでしょうか。
声優
いまやこれだけアニメが大衆に受けるコンテンツとなり、作品を象徴する声優は憧れの職業となって、活躍する声優さんは花形のスターです。私も声優さんはめちゃくちゃリスペクトしていますし、推しの方もたくさんいます。有名だからいい、悪いではなく、あくまでその作品のキャラに合っているかどうかが大事で、新しい作品にはこれまであまり名前を見かけないけれども「キラリと光る演技」をされる方に出会えるのもまた醍醐味の一つです。
ちなみに「声優なんて誰がやっても同じ」的な意見には、私はかなり否定的で、それで作品や演技に魅力を感じた経験がほとんどありません。○ブリ作品も初期〜中期くらいまでのメインキャラを名のある声優さんがやってた頃が一番良かったと思っています。
劇伴
作品の本編で流れる劇伴(BGM)も重要なポイントで、作品の世界観の形成に大きく影響があると思います。あくまでメインはキャラクターの演技であって、音楽は脇役に徹しなければいけません。そのなかでも印象に残る音楽を作る劇伴作家さんの職人芸は本当に素晴らしいと思います。サントラを聴いただけでアニメのシーンが脳内再生されるような劇伴は、アニメ作品のディテールを高いレベルに上げる重要な要素です。
作画
実を言うと、私は絵のことがよくわかりません。なんとなく綺麗だとか、繊細だとかはわかるんですが、作画がいいとかそういうのは、説明されてようやく気付くレベルです。
背景やキャラデザなどを含めて、絵こそアニメの根幹であることは否めないと思うんですが・・・これをうまく「言語化」できない、というのが本音です。「良いor悪い」よりも「好きか否か」が自分の中で大きく、このあたりは個人的には非常に感覚的に捉えていると思います。無論、大好きで面白いと思う作品の作画スタッフさんは大変尊敬申し上げておりますし、個人的にそうでなくても「絵を描く」という行為自体が私にとって遠く及ばない領域のことだと思っているので、そういった意味ではすべてのクリエイターさんに対してリスペクトの念を抱いています。
ただ、アニメを見るということにおいて、そこに「好み」がある、という認識でいます。
まとめ
アニメはだいたい地上波で無料で観れるし、サブスクサービスも月額数百円なんてホントにタダみたいなもんでいくらでも見れるので、ついついそれが当たり前に思ってしまいがちです。しかし!アニメって作るのはすごく大変なのはわかります。いろいろな能力を持った人が集まって、1話24分(TVアニメの場合)の中に多くのクリエイティビティが凝縮されている総合芸術がアニメです。楽しみ方は人それぞれだと思うので、一人で観るときも、友達と話をするときも、ぜひそのポイントに自分なりの見方を添えて味わってみてはいかがでしょうか。
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