6/8拍子のBPM????
テンポというのは、曲の速さを指す言葉です。
BPMとは、テンポを表現する単位。
そして拍子記号とは、その曲がどのような拍子をもとに作られているのかを表現する記号です。
・・・これは、音楽をある程度やっている人なら常識的な知識です。
では、質問です。
「BPM=120の6/8拍子では、1分間で何小節になるでしょうか?」
音楽の中上級者の方は、これがパッと説明できますでしょうか?
言葉の定義
今はDTMで音楽を作る人が多いと思いますが、いろんな音楽を作っていく上で、「テンポ」と「拍子」の設定はとても重要です。
テンポは一般的に、BPMで表記します。これは、Beats Per Minuteの略で、音楽の流れる速さを「1分間に何ビート(拍)」という数え方をします。
例えば、BPM=120なら、1分間に120拍入る速さ、ということになります。
また、拍子記号というのは、各小節に含まれる拍(パルス)の数と、1拍に相当する音価を指定するものです。
例えば、4/4拍子なら、分子(左)と分母(右)の意味を考えると、
「(1小節に)4(回の拍が入りますよ!)/4(分音符でね!)」
という表現になります。
以上が、基本となる言葉の定義です。
拍(パルス)について
ここで注意したいのが、拍というのは「あやふや」な概念だということです。「相対的」と言い換えることもできます。
例えば、他に何もなってない状態で「パン、パン、パン、パン」と手を叩くとします。この一回の「パン」が4分音符だと解釈すれば、今のは4拍です。しかし、一回の「パン」を2分音符だと解釈した場合、1拍を4分音符とするならば、これは全部で8拍分の長さということになります。
なので、BPMや拍子記号では、「拍」の基準を慎重に考える必要があります。
通常のDAWでは、BPMを表記するときの1拍は「4分音符一個分」と定義する場合が多いようです。なので、BPM=120の4/4拍子では、1小節に4拍なので、120÷4で1分間に30小節分の長さということになります。同様にして、BPM=120で6/8拍子ならば、1小節に3拍(8分音符6つ=4分音符3つ)なので、120÷3で40小節分の長さということになります。
まとめ
テンポと拍子の概念は音楽の基礎的な考え方です。
一方で、その表記については、しっかりと言葉や記号の定義を把握しておかないと、あまり慣れない表記に戸惑ってしまうこともあります。一人で音楽を完結してしまうならば問題ありませんが、人と共同で音楽を作っていく際には、共通の知識としてこれらを把握しておく必要があります。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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