お得!嬉しい!←損をしているかも
私達は普段の生活で大量の広告や宣伝を浴びせされています。スマホを開いても、テレビを見ても、街を歩いても、電車に乗っても、いたるところに広告があります。
その広告の背後には、お金儲けをしたい人たちのしたたかな気持ちが渦巻いています。これは決して悪いことではなく、そうやってみんなが経済活動をして私達の豊かな暮らしは成り立っています。
一方で、私達が注意しないと、自分で「お得!嬉しい!」と思っても、実は損をする可能性が高いものがあります。その中でも例を3つあげるならば、
「無料サンプル」「割引券」「ポイントカード」
です。「いやいや。そんなのお店とか企業の宣伝目的でしょ?知ってるよ」と思わず、もっと内面的なそのヤバさを改めて確認していただければ幸いです。
無料サンプル
今なら無料サンプル、なんていう宣伝文句は耳にタコですが、これを「無料だから」といって何でももらうのは、実は損な可能性が高いです。なぜなら、無料のものをもらうときによって否応なく「意識」をそれに割いてしまうからです。
無料のものをもらったら、大体の人は「お得!」と思ってそれを使います。化粧品にしろ、食べ物にしろ、使わないと勿体ないと思うからです。しかし、本来は必要ないのに「無料だから」といってもらって使ってしまったらどうでしょう?いらない食べ物を食べるとその分他の食べ物が食べられなくなったり、余計なカロリーを蓄えます。自分の貴重な時間を、本来いらないものに向けてしまいます。私達が持っている「リソース」は、お金だけではなく、自分の時間や機会といったものも存在します。無料サンプルをもらってそれを使うということは、お金以外の自分のリソースを、お店や企業に差し出していることを自覚しておく必要があります。(結果、それが自分の得になるか損になるかは、また別の問題です)
割引券
割引券も、無料サンプルと同じです。本当に買うものが通常よりも安く買えればいいのですが、「割引券があるからこっちの商品にしよう」「割引券があるからこの店にしよう」というように、自分の選択を変更させられる可能性があります。結果、物やサービスを買うときの金額は安くなったとしても、その分それを手に入れる時間的コストだったり、「本当はいらないもの」を買ってしまうことだってあります。
ポイントカード
ポイントカードが貯まると、すごく得した気分になります。ポイントカードを貯めるために、そのお店を使いたいという意志がより強くなります。これは、本来自分が「お金を何に使ってどんな満足を得たいか」という「目的と手段の関係」を歪めます。
ポイントカードをもらって、貯めて、安く買い物したり、景品をもらったりすることは、私達の意思をコントロールする手段であるということを認識しておくことが大切です。
まとめ
世の中のお店や企業は、ありとあらゆる手で売上を伸ばそうとします。でもそれをあからさまにやると、反感を買うことも重々わかっています。なので、なるべくそれが気付かれないように、尚且つお客さんにはメリット「しか」ないように見せる工夫をしています。
私達は全て自分の意思で自分の行動をコントロールしているように見えて、こういった誘惑に非常に弱いです。誰もが自分をちゃんとコントロールできるなら、ダイエットできないとか、勉強を頑張れないなんて悩みは地上から消え去るはずです(でも実際はそうではないですよね?)。
自分の欲しい物を手に入れ、理想のライフスタイルに近づくためには、自分がどのように「動かされているか」を知ることが大切です。
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