ギタースタンドと「ギター本体」の相性について

機材

ギタースタンド選びの罠

「ギタースタンドのおすすめは?」

これは簡単なようで、答えが難しいものでもあります。

理由は、「ギターの形状」が、その種類によって違うからです。

ギタースタンドAを買ったけど、手持ちのレスポールでは普通に置けても、スタインバーガーは置けない・・・とか、実はギタースタンドもギターを選びます。

今回は、一般的に出回っているギタースタンドを類型化して、それぞれに合うギター、合わないギターを検証してみます。

一般的な三脚型

最も安価で手に入る三脚型は、ギターのボディ部分を2本の並行のバーで支え、ネック部はU字型のステーに立てかけるものです。

PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド
PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド

一般的なストラトタイプやレスポールタイプなど、幅広いギターやベースでこのスタンドは利用できます。しかし、ボディの形状によってはこれを使用することができません。例えばスタインバーガーなど極端にボディの幅が狭いものや、変形Vシェイプなど左右非対称のものは2本の並行のバーに乗らなかったりします。

吊るし三脚型

こちらも三脚で床において使用するスタンドですが、ギターを支えるのはネック部分のフックのみで、ボディ部分はスタンドの足に沿わせるだけの形状です。

HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / GS414B PLUS ギタースタンド
HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / GS414B PLUS ギタースタンド

このスタンドも汎用性が高く、ボディの形状によらず様々なギターを掛けることができます。ただし注意点として、ネック部分を支えるフックの形状が、ギターによっては合わないことです。スタインバーガーやストランドバーグなどのヘッドレスのギターには使えないですし、テレキャスターやジャズベースなどヘッドの引っかかりが左右で大きく高低差がある場合、ギターが真っ直ぐに引っ掛かりません。このタイプのスタンドはネックのみで支えるため、ネックがしっかりホールドされるかどうかは要チェックなポイントです。

吊るし系

楽器屋さんで見かけるような、ギターを吊るす収納方法についても、ギターの相性を考える必要があります。

HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / GSP31WB PLUS
HERCULES STANDS ( ハーキュレススタンド ) / GSP31WB PLUS

まずヘッドの形状がしっかりフックの形状に合うことが大事であるのと、フック自体にも向きを変える機能があるかどうかが重要です。フックは2本のステーでヘッドの出っ張りを支えることになりますが、このフックが中心を軸に回転するような仕組みになっていれば、テレキャスやジャズベースなど左右非対称な形のヘッドでもきれいにフィットさせることができます。この回転機能があるかどうかが、ギターに合うかどうかの大きなポイントの一つです。

折りたたみ系

ギターをボディ部分だけで載せて支える、折りたたみスタンドもあります。これはコンパクトに折り畳めるので、演奏環境の整っていない場所(野外や一般的なカフェなど)にギターを持っていく際、一つあれば安心です。

Ibanez ( アイバニーズ ) / PT32
Ibanez ( アイバニーズ ) / PT32

これはギターのボディだけでしか支えることができないため、安定性の面では三脚スタンドなどに劣ります。もちろん、特殊な形状のボディーのギターでは安定して置くことは困難です。

複数本用

ギター類を複数本所有している人なら、3~5本のギターをまとめて立て掛けておくスタンドも検討すると思います。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / GST4 ギタースタンド 4本用
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / GST4 ギタースタンド 4本用

これも、特にギターのボディの形状によってはうまく収まらないので注意が必要です。私は以前買ったこのタイプのスタンドで、ジャズベースが綺麗に台に乗らないため、スペーサーがわりにクッションをぐるぐる巻にして使っていました。あまりそういことをするのも面倒なので、可能であれば自分が所有するギターが置けるかどうか、直接店舗などで確認できればベストでしょう。

まとめ

ギターを安全に保管するために、ギタースタンドはとても大切なアイテムです。それぞれ長所短所があり、またギターとの相性もあるので、手持ちのギターに合うスタンド選びには是非こだわっていただければと思います。

サウンドハウス

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