インストール先はどこがいい?
DTMでは、様々なソフトウェアをパソコンにインストールして扱っていきます。
作業の根幹をなすDAWはホストアプリケーションとも言われ、CubaseやLogic、ProTools、Liveなど様々な種類があります。また、ソフト音源やプラグインエフェクトなども必要に応じてどんどん追加してインストールしていきます。
このとき決めなければいけないのが、「インストール先のストレージ(ハードディスク)」です。一般的なノートパソコンや、液晶と本体が一体になったものはストレージが1つの場合が多いですが、BTOや自作のタワー型PCでは複数のストレージを用意することが普通だし、さらにUSB接続などの外付けドライブを使うことだってあります。
今回は、各ソフトウェアをインストールするときに、どういったストレージを選べばいいかの解説です。
DAW(ホストアプリケーション)のインストール先
DAWは作業のメインとなるソフトなので、起動ドライブ(Cドライブ)にインストールするのが一般的です。ただし、ソフトによっては、プリセットとして大容量のソフト音源やループ素材が付属する場合もあります。Cドライブの容量に余裕をもたせたい場合、それらのデータだけ別ストレージにインストールする方法もあります。
プラグインエフェクトのインストール先
DTMでは、コンプレッサー、イコライザー、リバーブなどの様々なエフェクトを活用します。DAWに付属のもの以外にも、WAVESやiZotopeなどの多くの会社が独自のプラグインエフェクトをリリースしています。それらのインストール先についても、やはりCドライブにインストールするのが一般的です。エフェクト系のプラグインはそこまで容量を必要としないため、あえて別のストレージにインストールする必要性が薄いと言えます。通常は、インストールウィザードに表示されるインストール先をそのまま選べば大丈夫です。
ソフトウェア音源のインストール先
ソフトウェア音源も、基本的にはCドライブに入れるのが良いです。プラグインのソフト音源は、一般的にはVSTまたはAAXの形式でインストールする場合が多いのですが、そのVSTなどのファイルもCドライブの中で特定のディレクトリに指定されていたりします(DAW側でそれを読み取ります)。
ただし、生の音に近づけるために大容量のサンプル音源を使うようなソフト音源の場合(Superior Drummerなど)は、サンプルだけ別のストレージを指定できるような仕様になっているはずなので、Cドライブの容量を圧迫したくない場合は、別のドライブを指定すると良いでしょう。ただし、これも高速に読み書きのできるSSDでないと、いざ音源を立ち上げたときに音の読み込みがめちゃくちゃ遅くなってしまいます。
ループ素材のインストール先
ドラムの各キットの単発の音や、効果音や、ドラムパターンなど、制作で扱うループ素材の保存場所は、Cドライブ以外にするのがおすすめです。これは頻繁に読み書きする必要がないためで、かつ容量がかさみがちなため、別ストレージにするのが適しています。これもなるべくSSDなど高速なものの方が作業効率があがります。
補足:ダウンロードフォルダの指定
補足として、大容量のソフト音源をインストールする際、昨今ではインターネットでインストールデータをダウンロードする手法が主流です。そのとき、インストールする前に一時的にダウンロードしたデータを保存しておく場所が必要になります。特に意図的な設定をしなければ、Cドライブのダウンロードフォルダになるはずですが、一時ファイルとはいえ何十GBや何百GBものデータを入れるにはある程度のディスク容量が必要です。Cドライブに空きがないと、せっかく音源を買ってもインストールする作業ができない、という悲劇が起きます。容量に余裕があるストレージが用意できるならば、一時ファイル用としてそれを設定するのも有効な手段です。
まとめ
DTMで各種ソフトをインストールする際は、そのインストール先のストレージ選びに注意が必要です。
使っているパソコンのストレージ構成を把握した上で、各ソフトの役割とデータ容量に合わせて、適切なストレージを選べるよう、じっくり検討することをオススメします。その後の作業効率アップにかなりのメリットがあるはずです。
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