「ものさし」をたくさん持っておくと、世界がよく見える。

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事実を正確に把握する

「人口が400人の村」と「人口が1400万人の東京都」では、どっちのほうが人数のイメージが湧くでしょうか?

また、「10cm四方の箱」と、「縦(南北)700km横(東西)500kmのドイツの国土」では、どっちのほうが大きさのイメージが湧くでしょうか?

私達の身の回りには、明らかに数字で測れるものと、測れないものがあります。人の数や物の長さは測定できます。一方で、心の中の怒りの度合いとか、漫画の面白さとか、誰にでも明らかな数値化ができないものもあります。この区別を踏まえた上で、明らかに数字で測れるものは、誰もが納得する普遍的な「事実」として認識されます。

事実を正確に把握することはとても大事なことです。万人に共通する前提のものがないと、私達の生活では不都合が生じます。日本とスウェーデンで1mの長さが違ったら、IKEAの家具を買っても寸法が合わなくて困ってしまいます。

このとき大切なのは、「自分の頭の中のものさしを持っておく」ことです。この場合のものさしは、長さを測るものに限りません。例えば人口の例なら、1クラス40人で1学年に2クラスある小学校は、5年生まででちょうど400人です。これくらいならなんとなくイメージできますが、1400万人というとよくわからないですよね。なので、東京ドームの満員が5万人とか、コミケの一日の来場者が20万人近くだとか、そういった身近(?)に感じられる数字を自分のものさしとして持っておくと、大きな数に対してもある程度頭でイメージしながら考えることができます。

実際、世の中には多くのものが数値化されています。ものの大きさや重さ、音の高さや大きさなどの物理的なものから、デジタルデータの容量、そして誰でもとっても大切なお金さえ、数値かされたものです。よくわからん数字が出たら、頭は最初は混乱します。しかしそこから、徐々に周辺知識をつけていって自分の中で「ものさし」をもつことができれば、そういった数値を扱えるようになります。数値の扱いに慣れてくれば、国の財政とかの世の中のニュースから、音楽制作で扱う信号レベルまで、自分の視野がどんどん広くなっていくと思います。

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