【初心者から】ソフト音源の使い方3ステップ【プロまで】~その2~

DTM

ソフト音源の使い方

前回に引き続き、DTMでよく扱うソフト音源の使い方の解説です。

前回は、「とにかくプリセットを探す」ことが第一歩だということをご説明しました。その他のごちゃごちゃした設定はとても難しいので、最初は無視して大丈夫です。

次の段階として、その「ごちゃごちゃした設定」の扱い方をご紹介します。

ステップ2:音色を調整する

ステップ1で選んだプリセットの音色は、まさにドンピシャでイメージした通りの音だったでしょうか?最近の音源は質の高いものばかりなので、プリセットだけでも十分に良い音が出せます。でも中には、「ちょっとこの音じゃあ硬すぎる、もっとマイルドな感じがいいなぁ」とか、「音の出だしはいんだけど、余韻が長すぎて、曲の中でほかのパートを邪魔しちゃうな」とか、色々と細かな不満点が出てくると思います。そのときに、「プリセットの音色を調整」することで、より目的の音に近づける作業ができます。

音色の調整は、ソフト音源の種類によって様々です。各メーカーの各製品それぞれに特徴があり、この部分の使いやすさや画面の見やすさなども、かなり重要なポイントです。具体的な操作は簡単には説明できないので、ここでは大雑把な考え方をご説明します(ちゃんと使えるようになるにはマニュアルを読むのが確実です。英語でもめげてはいけません!)

まずいちばんに操作する対象となるのが、A(アタック)、D(ディケイ)、S(サステイン)、R(リリース)です。これは元来、シンセサイザーで音を鳴らすときのパラメーターですが、楽器をサンプルしたものでもこのパラメーターがいじれる場合がほとんどです。MIDI鍵盤を弾いたりノートを配置したりすると、ノートオンとノートオフという信号がソフト音源に伝わります。アタックは、ノートオンしてから一番大きな音になるまでの時間の長さで、0が最小(いきなりガンと音が出る)です。これを長くすると「ふわぁっ」とした感じの音になります。ディケイはアタックの最高音からノートオン中の持続音に達するまでの時間です。サステインはノートオン中の持続音の音量の大きさです。リリースはノートオフしたあとに音がなくなるまでの時間です。このA、D、S、Rを含めて「エンベロープ」と呼びます。まずはこれを動かしてみて、音がどのように変化するかを実験してみるのがオススメです。

次に操作すべき対象なのが、フィルターです。これは、音の成分をいじって、「高音を下げてモコモコした音にさせる」とか「低音を下げてカラカラ、シャリシャリの音にする」とかの影響を与えます。フィルターにも様々な種類があって、その効果はまた千差万別で、これがけっこう音色の印象を左右します。これもエンベロープと同様、シンセサイザーで音を作るときのパラメーターですが、楽器のモデリング音源でもこの機能が内蔵されている場合がほとんどです。

そのほか、各ソフト音源の楽器の種類や製品によって、音色を調整するための項目は山程あります。例えばドラム音源なら、ドラムのキットの種類や材質、さらには実物をマイキングした想定でのマイクの位置の調整もできます。ベース音源なら、弦の種類やピックアップの種類、弾き方などを調整したりできます。最初はいろいろありすぎてワケがわからん状態になると思いますが、まずはメーカーのマニュアル、そして公式のYouTube動画での解説などを参照するのが基本になります(一次情報が最も信頼できます)。その他、DTMスクールやソフトの販売代理店や個人クリエイターが運営する、ブログ記事やYouTubeでの解説なども参考になります。プリセット探しでは物足りなくなったら、ぜひ音色の調整にもチャレンジしてください。

まとめ

DTMでのソフト音源の使い方の最初の一歩は、プリセットを頑張って探すことです。

プリセットでは物足りなくなったら、次は頑張って音色を設定します。

そこまでくれば、ソフト音源は8割り方使いこなせてると言えると思います。そこからさらに、音に磨きをかけるには、次のステップである「エフェクトの調整」が関わってきます。

DTMは個人で音楽が作れるような夢のソフト。でも追求していけば、頑張っても、頑張っても、まだ頑張ることが出てきます。一緒に頑張りましょう!!

サウンドハウス

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