ソフト音源の使い方
DTMでは様々なソフト音源を駆使して音楽制作を行っていきます。
DAWソフトに最初からついているものもあれば、各メーカーがプラグインソフトとして出しているものまで、その種類は膨大です。いろんな楽器の音をまんべんなく収録したマルチ音源や、各楽器の音色に特化した音源などがあり、さらにそのソフト音源にも膨大な数のプリセット(予め設定された音色)があります。
ソフトの種類が膨大で、またプリセットも膨大なのに、ソフト内でいじれるパラメーター(ツマミ)も膨大なので、使う方は何がなんだか途方に暮れてしまいます。
今回は、楽曲制作のキモであるソフト音源の使い方について、初心者からでも納得して使えるように、3つのステップに分けてご紹介します。
ステップ1:プリセットを選ぶ
まずは、ソフト音源に入っているプリセットから、出したい目的の音色を探します。ソフト音源を立ち上げると、なんだかゴチャゴチャと英語で書かれたツマミやら数値やらがありますが、最初はすべてスルーで大丈夫です。プリセットで目的の音を探せれば、登山で言えば5合目くらいまで登れたようなものです。
ただし、プリセットを探すのにもコツがいります。プリセットは大抵が英語表記。自分が出したい音が、英語でどういうふうに表現されているのかを推察していかなければいけません。例えばギターの音色を出したいとき、「Guitar」と書かれているプリセットがあればそれが近いでしょう。しかしギターでも、アコギなのかエレキなのか。アコギならフォークギター系なのかクラシックギター系なのか。エレキならクリーンなのか歪みなのか、ギターというカテゴリ内でも様々な種類があります。
ここでハードルになるのが言語の壁です。音楽に関する言葉も、英語と日本語では表記や表現が違うことがよくあります。ここはぜひ、頭を英語脳にする訓練も一緒に、「私達が日本語で考えている音の名前が、英語圏だとどう表現されているか」を覚えていきましょう。例えばフォークギターなら「Steel(金属弦)」という単語が使われることが多いし、クラシックギターなら「Nylon (ナイロン弦)」という単語が使われがちです。他にも、シンセサイザーの音色では、過去の名曲(だいたい洋楽)で使われた音色をそのまま再現したものが、その曲名やバンド名をもじった名前のプリセットとして登録されていることが多いです。オーバーハイムのブラス系シンセで、ヴァン・ヘイレンのJumpという楽曲で使われているようなサウンドをシミュレートした音色のプリセットは、「1984(収録アルバムの名前)」とか「jumping」とか、微妙にそれっぽい雰囲気を匂わす名前にされていることが多いです。
また、プリセットはソフト音源の中でフォルダー分けされていたり、タグ付けがされていたりもします。目的の音がどのような分類がされているのかも考えなら、そういったフィルタ機能を使っていくことで、プリセット探しの効率があがります。
たかがプリセット選び、されどプリセット選び。目的の音が見つからないとなかなかツライ作業になってしまいますが、イメージと完璧に一致しなくても、「8割くらいあってればいいか?」くらいの感覚で探すことをおすすめします。
まとめ
ソフト音源はまず、プリセット選びに注力してください。これもけっこう大変な作業です。他の設定はとりあえず後回し!頑張ってください!(ステップ2以降は、次回の記事に続きます。)
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