ぶっちゃけ「コイツには勝てねぇ・・・」と思った体験

My Voice

「違い」がわかるかどうか

それはアパート暮らしをしていた大学時代のとある冬の日。

私は友達の家でモンスターハンターポータブル2ndGで遊んでいました。

その友達は、モンハン含め、ゲームが大好きでした。

ある時、何気なく彼が私に言ってきました。

「俺さぁ、ゲームやってると、『ここ俺だったらこう作るのにな〜』って思うことあるんだけど、そういうのない?」

私は、「いや、考えたこともなかった」と答えました。実際、ゲームをやってるときなんて、どうやって攻略するかとか、面白いとかつまらないとか、そういうことしか考えてきませんでした。楽しいゲームならもっとやってたいし、つまらないゲームはもうやらない。シンプルにそれだけでした。

彼は実際にゲームが好きで、得意でした。モンハンもだいたい彼の指示されるがままに戦ってたらミラボレアスとかもなんとか攻略できました(一人じゃ多分無理でした)。だからといって、私は特に対抗心を燃やすわけでもなく、単純に「ここまでゲームにのめり込めるのって、すごいな・・・」と思っていました。

本題として、そもそも人はそれぞれ違った特徴を持っています。生まれ持ってのものもあれば、育ってきた環境や経験による後天的な特徴もあります。そして世の中にはたくさんの人がいて、仕事やスポーツや芸術や娯楽も様々です。自分が何がしたいのか、自分に何が向いているのかと考えたとき、スパッと竹を割ったように答えを導き出せる人はそう多くありません。誰しも、未来を正確には予測できないから、あぁでもない、こうでもないとぐるぐる考えてしまいます。そうした迷いの中で、ヒントとなるのものの一つが、「視点の違い」ではないでしょうか。

今回の例で言えば、私はゲームに対して娯楽以上のものを期待していません。ですが、友達は「ここをこうしたらもっと面白いのに」というクリエイターの視点を持っていました。これに気づいたとき、私は、この分野(ゲーム)ではこいつには敵わないな、と自然に理解できました。それと同時に、逆の考えも持つことができます。「自分が気づけることに人が気づいていなかったら、そこが自分の向いている部分ではないか」というものです。それが私にとって音楽であり、人生いろいろ吸った揉んだあっても、いま一番充実している理由がここにあると思っています。

とはいえ、音楽もやればやるほど、その世界の広さと自分との距離を思い知らされます。挑戦すること、達成すること、悩むこと、全てひっくるめて、これからも楽しんでいければと思っています。

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