ギターのオンコードってどうやって弾けばいいの?

ギター

分母を弾く?分子を弾く?

ギターでコード弾きをしようとして、コード譜をみると、

「E/G#」

とか

「C/G」

とか、2つのコードが分数みたいに書かれてあるのを目にします。

それぞれ、単独のコードだったら、コードフォームがわかるけど、分数で書かれてたらどっちを弾けばいいんでしょうか?

今回はこれを、レベル別にわけて対処法を考えていきます。(※音楽理論的な解釈とか正しさとかは、一旦後回しで、まず弾けることを優先します)

レベル1:分子のコードだけ弾く

まず、分数コードを見たら、「分子を弾く」ところからスタートして大丈夫です。

例えば、「E/G#」なら、分子は「E」なので、Eのコードを弾けば大丈夫です。他のことは心配しなくて大丈夫です。

レベル2:分母の音がルート音になるように工夫する

レベル1ができて、それでも「なんかしっくりこない・・・」という段階で、レベル2です。

そもそも、コードの記号は「その箇所で指定のコードを鳴らす」ことの指示です。「E/G#」なら、「Eのコードで、ルート音をG#にする」という指示になります。なので、レベル1の弾き方だと、「E/G#」なのにルート音をEにしてしまっているため、厳密には間違いとなります。

ただ、「E/G#」というのは、Eコードの構成音(E,G#,B)のうち、G#をルートにもってくるという展開型のことですので、Eコードを弾いても構成音としては同じなります。なので、レベル1の段階では、分子だけ弾いても「違和感なく聞こえる」から、「譜面の指示からは反するが、聞こえ方的にはそれほど不自然でもない」という理由で、OKとしています。もちろん、オンコードには展開型以外にもいろいろなパターンがありますが、それはとても難しいのでレベル1では考えないほうが賢明です。

それで物足りなくなったら、レベル2では、なんとか工夫して、分母の音がルートになるように弾いてみます。ちなみに、E/G#の弾き方を6パターン解説した記事もあるのでよければ御覧ください。

レベル2.5:ボイシングを工夫する

レベル2で、なんとかルート音を指定の音にする工夫ができたら、もう一歩先にチャレンジです。

ルート音以外は、分子のコードの音だったらどんな音でもいいんでしょうか?コードの響きは音の並べ方で大きく変わってきます。ギターの指板の上での制約の中で、どんな音の並びがいいのか、そこまで考えて弾くのが次のステップです。いろんなキーで、いろんなコードで様々な可能性があります。また、変則チューニングやカポなどを使えばもっとバリエーションが増えます。これをいちいち考えるのはすごく大変なのですが、逆にギターにしか出せない響きを追求できる部分でもあります。

レベル3:他の楽器とのアンサンブルで最適なコードを考えながら弾く

これまでは、ギター単体で、分数コードを弾くときのことを考えてきました。

しかし実際には、ベースや鍵盤など、他の楽器とアンサンブルをして音楽を作ることも多いです。すべての楽器の出す音が合わさって、一つの音楽となります。例えばE/G#のコードが指定されている小節で、ベースがG#の音をボーンと弾いていたとします。ここで、ギターまで頑張ってルートをG#にしたコードを弾かなくても、普通にEを弾けば、そのアンサンブル全体としては「E/G#」を奏でていることになります。これもケース・バイ・ケースであり、その都度その都度考えて演奏しなければならないので大変でが、ギターという楽器の役割と、音楽を演奏する目的を考えたら、最終的にはこうやって「何をどう弾くか」考えていくことになります。

まとめ

ギターでコード弾きをするとき、コードが2つ分数のような書き方で出てくる、「分数コード」の弾き方について解説しました。

最初の段階では、分母は無視して分子のコードだけ弾いてしまっても大丈夫です。

次に、ギターの指板上でなんとか工夫して、分母の音がルート音になるように弾きます。

それができるようになって、最終的には楽器全体のアンサンブルの中で、ギターがどのコードをどう弾くかを考えていくことになります。

できることが増えると、演奏がより自由になります。いろいろと考えるのは頭を使うし、指の形を覚えるのはとても大変ですが、ぜひ頑張っていろいろチャレンジしてみてください!

サウンドハウス

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