作詞で使えるテクニックの一言解説

作詞

ことばの表現

作詞は音楽に合わせた言語の表現です。

詩(ポエム)や小説などとは違い、音楽ありきの表現なので、作詞特有のテクニックもいくつかあります。

今回は、作詞で表現の幅を広げたいときに使えるテクニックをまとめてみました。

作詞のテクニック

それぞれ短くご紹介しています。気になるテクニックがあれば、お気に入りの曲やヒット曲などから、参考になるものをぜひ分析して探してみてください。

1音詰め込み

音楽的には1音でも、言葉は何音節か詰め込めます。ミスチルの歌詞がよく例に出ます。あとサザンオールスターズの「愛の言霊〜Spiritual Message〜」なんかはビビります。こんな詰め込み方あるんだ、って感じです。

反復

「きっと きっと」とか、同じ言葉を意図的に繰り返すことで意味や思いを強調する効果があります。

部分的に英語

「迷わずに SAY YES」みたいな使い方です。わりと一般的ですが、歌詞全体で統一感をもたせて使うのがポイントです。

オノマトペ

擬態語、擬音語、擬声語を一括にした呼び方です。「かっちかちの筋肉」とか「雨がパラパラ」とか「コケコッコー」とかです。直感的に伝わる言葉です。

メリスマ

音楽的に複数の異なる音程の音が連なるときに、1つの文字(母音)を伸ばし続けることです。江差追分がまさにそれです。1音詰め込みの逆っぽい概念です。

Filler words

これは「えーっと」とか「Oh」とか、話し言葉でよく使うような間を埋める言葉です。普通、文章では使いませんが歌詞なら感情やテンポ感をコントロールする上で有効です。

母音はみ出し

「僕は探してたぁ」みたいに、「た」の母音である「ぁ」をはみ出させて、言葉では1音のものを2音にするやり方です。SMAPの「世界で一つだけの花」とかバラード系によく使われます。

直喩と暗喩

どちらも比喩(たとえ)です。「真夏の太陽のように」みたいなのが、直接たとえているので直喩。「優しさは魔法」みたいに、たとえを説明する言葉を省略しているのが暗喩。直喩と暗喩では言葉の意味の伝わり方に違いがあります。ストレートか変化球みたいなイメージです。

大げさな誇張

「何億光年先も君を愛してる」みたいな大袈裟な言い方も効果的です。直喩を使って「世界中を的に回しても」みたいにすることもできます。

まとめ

この他にも、作詞にはたくさんのテクニックがあります。

ただ、テクニックだけ知っててもあまり意味はないので、既存曲を研究したり、自分の作品に応用したりして作詞力の向上に役立てていただければ幸いです!

以下の本は、作詞を基礎からダイジェストで知りたい人にはおすすめの本です。

こちらは一応初心者向けの内容・・・なんですが、ライトな感じに見えて、中身はけっこう本質をついててエグいです。ある程度作詞経験のある人やプロ志向の人におすすめしたいです。

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