【楽器用ケーブル】購入VS自作ならどっちがお得?総額を計算してみた

機材

楽器用ケーブル

バンド経験の長い方ならお馴染みの楽器用ケーブル。特にギターやベースなどのハイ・インピーダンスの機材だと単に「シールド」と呼ぶことも多いです。

これらケーブルは、モノによって音質やノイズなどの出音への影響が大きいため、価格もバラバラで様々な種類が売られています。

また、その作りは割と単純で、ケーブル単体やプラグ、コネクタ類もそれ単体で入手しやすく、中学校の技術科程度のはんだ付けのスキルで工作が可能です。なので、ケーブル類を自作する人も多いと思います。

今回は、楽器用ケーブルを買ったほうがいいのか、自作したほうがいいのか、それぞれのメリット、デメリットを比較します。それぞれの購入費用だけでなく、買ったあとのことまでも検討していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

購入VS自作を比較する

一口に楽器用ケーブルと言っても、その種類は膨大です。

今回は、例としてこちらの製品をピックアップします。楽器用ケーブルとしては定番の商品です。

BELDEN ( ベルデン ) / 8412 THE Wired 3SS
BELDEN ( ベルデン ) / 8412 THE Wired 3SS

すでに作ってあるものを買うのと、パーツを揃えて自作する場合を比較してみます。

完成されたケーブルを購入する

こちらの記事執筆時点での価格は、サウンドハウスで3,916円でした。

他の店舗での値段は調べていませんが、だいたいこのくらいの価格だと思って大丈夫でしょう。

パーツを購入して自作する

上記製品と同じものを作るために、材料を単体で買います。

まずは、バラ売りされているケーブルです。同じ型番のケーブルが1m単位で購入できます。これを数量=3として注文すれば、3mの長さで切ったケーブルだけを送ってくれます。価格は同様に、1mあたり520円。3mであれば、1,560円です。

BELDEN ( ベルデン ) / 8412 マイクケーブル / ギターシールド
BELDEN ( ベルデン ) / 8412 マイクケーブル / ギターシールド

次に、楽器やアンプなどの機材に接続する際のコネクターも単体で買います。完成された製品にはスイッチクラフト製のものが使用されているとありますので、同様のコネクターをみてみます。これも、コネクター単体で一つあたり350円で売っていました。ケーブルの両端にコネクターをつけるので、2個購入して総額700円です。

SWITCHCRAFT ( スイッチクラフト ) / 280
SWITCHCRAFT ( スイッチクラフト ) / 280

よって、完成されたものと同じパーツを揃えるのに、1,560+700=2,260円かかることがわかりました。

両者を比較

同じ楽器用ケーブルでも、完成されたものを買うのと、自分でパーツを揃えて作るのでは、自作したほうが1,656円も安く入手することができます。これはなかなかにお得な感じがします。

さらに、自作のメリットは金額以外にもあります。今回は完成品に合わせて3mという長さにしましたが、使用するシチュエーションによってはこれでは長すぎたり、逆に短かったりする場合もあります。そんなとき、自作なら自分が必要な長さのケーブルを作ることができます。また、ケーブル自体も同じ製品で被覆(カバー)の色が違うものもあるため、好きな色をチョイスしたり、使う場所によって色分けをしたいなどのカスタマイズもできます。

一方で、自作するときの注意点もあります。ケーブルのはんだ付けは少々特殊な作業で、ある程度試行錯誤と慣れが必要です。取り付けが甘いと、ノイズや断線の原因にもなります。こういったケーブルを使うエレキギターや、ライブ音響などでは、基本的にどこかが断線すると音がならないという致命的な事故に直結します。そのため、ケーブルの耐久性はよりシビアなシーンであるほど重要です。メーカー製の完成品なら100%安心とは言い切れませんが、プロ仕様のメーカーであるほどそこの作りの精度は信頼にとって大切な部分です。素人が作るものよりも堅牢にできていることは間違いないでしょう。

また、ケーブルとコネクターをはんだ付けする作業環境が整っていないのであれば、その導入にコストがかかることも留意点です。道具だけ一式揃えても数千円は確実に超えるので、ケーブルを買うより高く付きます。また作業にも相応の時間と手間がかかるため、それもコストとして考えておく必要があるでしょう(楽器を練習したり曲を作ったりする時間を割くことになります)。

まとめ

自作ケーブルは、材料費だけで見れば安く済ませることができ、自分好みのケーブルを作れるという利点があります。一方で、信頼性や耐久性は完成品に圧倒的な歩があり、かつ自作するときの環境構築、手間、時間的なコストも無視できないことに注意が必要です。

ちなみに私は工作大好きなので昔はケーブルもガンガン自作してましたが、今はその手間がちょっと惜しいので普通に完成品を買ってます。

サウンドハウス

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