他人と比較すると幸福度が下がる
世の中には様々なモノサシがあります。
身長とか体型とかの外見。学歴。語学スキル。収入。優しさ。知識量。楽器演奏の力量。
どれをとっても完全無欠な人なんていません。
しかし、日頃から私達は、このモノサシのどれかで他人と自分を比較したり、比較されたりします。
比較すること自体は必要なことです。仕事相手や仲間を選ぶときに、見ず知らずの人の情報としては有益なので、転職やマッチングアプリなどは比較がすべてです。
ただ、この「比較」を自分の中の価値観として大きく持つと、不幸になってしまいます。これは様々な研究からも示唆されていることのようです。
他人との比較ばかりすると、どんなモノサシでも必ず上が現れて、いつまでたっても満たされない気持ちになってしまいます。また、他人より優れていることが満足になってしまうため、人を貶すクセがついてしまいます。そしてインターネットで情報があふれる現代では、世界中の人のいい部分だけピックアップされるため、比較をすればするほどどんどん自分が小さく感じられてしまいます。
それでは、他人と比較しない考え方を持つにはどうしたらいいのでしょうか?私としては、次の2つを気に留めることをオススメしています。
過去の自分と比較する
まずは、比較する対象を他人ではなく、自分とします。
それも、過去の自分と今の自分との比較です。
10年前、5年前、3年前の自分はどこで何をしていたか。どういったスキルをもってどんなことにチャレンジしていたか。
そこから日々頑張ってきたなら、何かしらの成長があるはずです。そこに目を向けることで、自分がこれから頑張りたいことにも前向きになれます。
生まれや育ちや環境や個性が全く違う他人と、ある評価軸に限って比較することは不毛です。それよりも、昔の自分と比較して、自分を認めて上げることのほうがより幸福を感じやすくなります。
「比較マウント」をとってくる人に注意する
他人と自分との比較は、第三者からされることもしばしばです。
「〇〇に比べてあなたは〜」ということを言われると、その時点で自分と他人との比較の視点を自分の中にも持ってしまいます。
これには注意が必要です。
もちろん、第三者からの客観的な指摘やアドバイスはありがたいものです。しかし、それが自分にとって不要なプレッシャーになってしまっては逆効果です。さらに、こういう指摘をする人は、「評価軸の外からあなたに説教をする」マウントとりになっていることも珍しくありません。例えば、ただの野球ファンが若い選手に向かって「大谷翔平はあんなに活躍しているんだから、君はもっと頑張らなきゃ」なんて言ったりするのは、その若い選手にとってなんの意味もない、不愉快な雑音です。こういうことを言ってくる人がいたら、あまり意に介さず聞き流すのが吉です。
まとめ
人を比較するモノサシ(評価軸)は無数にあります。本質的にそれらに優劣はなく、人は生きているだけで価値があります。
特定のモノサシに限って他人と自分を比較してしまうと苦しくなります。なので、過去の自分との違いを比較するクセをつけ、他人と比較してマウントをとる第三者はスルーするのがオススメです。
皆様にとって、今日が昨日よりももっと素敵な一日になりますように。
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