作詞初心者のための要点3選

作詞

作詞は誰でもできるもの?

作曲ってとても難しそうですよね。理論なんてしらないし、音符もスラスラ読めるわけじゃない。でも歌詞なら、日本語で文を作るなら、誰でもできそう・・・!って思ってしまいます。

でも実際、作詞はものすごく奥が深くて、いい歌詞を作るには相当なスキルが必要です。「いい曲はマグレでも作れるが、いい歌詞はマグレでは絶対に作れない」なんて言われたりもします。実際に、何かの曲(メロディー)がある状態で、そこから作詞をする(曲先とも言います)をした経験があれば、その難しさを体感していると思います。

今回は、作詞をする上でもっとも基本となる要点を3つに絞って解説します。

作詞の要点

作詞は、文字を紡ぐ作業です。小中学校でやった作文や、学校のレポートや論文、仕事上のメールのやり取りなど、私達は文章を作る作業は多かれ少なかれ経験しています。しかし、作詞はどちらかというと「小説を書く」ようなに近くて、創作の分野になります。加えてそこに、音楽という要素が加わるので、作詞に特有な手法や考え方が存在します。作詞を始めるにあたっては、以下の3つがまず大前提として抑えておくべき内容になります。

メロディーに言葉を当てはめる

曲が先にある状態で歌詞を作る場合、曲のメロディーにマッチする言葉をチョイスする必要があります。メロディーはいくつかの音でひとまとまりなっていて、区切りやアップダウンがあります。まずは、それに当てはまる言葉を選ばなければ、歌詞としては成立しません。

テーマと物語を構築する

メロディーに当てはまる言葉を選ぶことで、とりあえずは歌詞っぽくなります。しかし、言葉を当てはめるだけでは、メッセージをもたないただの言葉の羅列になってしまいます。

歌詞は、曲と一緒になにかを伝えるものでなくてはいけません。それが片思いの切なさなのか、世界平和の大切さなのか、理不尽な世の中への怒りなのか、内容はなんだって構いません。そういったテーマを設定し、一つの曲の歌詞にストーリーがあってはじめて、聞く人に訴えるメッセージ性をもった歌になります。

反復をコントロールする

テーマとストーリーがあって、メロディーにはまる言葉が並んでいれば、歌詞としてはほぼ基本は抑えられている状態です。

ここからさらに、もう一つテクニック的なことで重要なのが、「反復のコントロール」です。一つのテーマに沿って言葉を綴っていけば、当然同じようなことを表現する箇所が出てきます。また、メロディーも同じ形をしたものが繰り返される場合が多く、そうなると同じ言葉を繰り返し使えてしまうようになります。

反復とは、言葉の繰り返しのことを指しています。この反復が、いい場合もあれば悪い場合もあります。その歌詞で伝えたいメッセージを強調したいとき、同じ言葉を繰り返すことでその効果が強くなります。一方、同じことを繰り返し言うのがしつこくなってしまったり、違った表現ができずに仕方なく同じ言葉を使ったりすると、輪郭がぼやけた退屈な歌詞になってしまいます。

このように、同じ言葉の反復には、いい使い方と悪い使い方があります。それをコントロールすることで、歌詞全体としての輪郭がくっきりして、よりメッセージ性をもった歌詞になります。これを意識しながら作れればいいのですが、難しい場合は一度歌詞を作ったあとに全体を見直すときに気にしてみてください。

まとめ

作詞は、日本語で文章を作る作業だから、作曲よりは誰でもできそうな気がします。

ですが、音楽に合わせて聞く人の心に届く歌詞を書くのは、とても奥が深く、そう簡単にできるものではありません。

まずは要点として、「メロディーに言葉をあてはめる」「テーマと物語を構築する」「反復をコントロールする」の3つを意識すると良いでしょう。とはいえ、そんなに肩肘張らず、気軽に作詞にトライしてみてください!

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