事実と意見

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事実は共有し、意見は尊重する

誰かと話し合っているとき、「話が噛み合わない」ことがしばしばあります。

また、会社などの組織でも、行政や国などの単位でも、議論がまとまらずに一つの決め事ができないケースもよくあります。

こうしたとき、私達が前提として意識しておくべきなのが「事実と意見を分ける」ことです。

事実とは、誰にとっても正しいことです。例えばボールは丸い形だとか、人間は食事をしないと生きていけないとかです。一方意見は、個人個人のもつ考え方の表明で、人によってはその答えが異なるものです。例えば、男は男らしく、女は女らしくすべきとか、いまどきガラケーはオワコンだ、とかです。それぞれ客観的、主観的とも言い換えることができます。

よく間違ってしまうのが、「意見を事実として捉えてしまう」ことです。100人中60人が同じ意見をもっていたとしても、あくまでそれは意見であり、残り40人の意見が間違っているということにはなりません。それぞれのもつ意見は尊重されるべきであって、否定されてはいけません。

この間違いがおこる原因の一つに、私達が「多数決」を暗黙のルールとして認識していることもあると思っています。多数決は、複数の意見があるときに、全体として一つの意見を決めるための仕組みです。100人中60人が同意する意見があれば、その100人で一つの意思決定をする場合にはそれが採用されますが、残り40人の意見は否定されるものではありません。

世の中で起きることや、私達の人間関係はとても複雑です。スパッと一つに決まることは稀なので、よく話し合って考える必要があります。大人数で決め事をするときの「多数決」は、少数派の意見を採用しないだけであって「否定されない」ものであることが大前提です。少人数での話し合いは、客観的に正しい事実と、それぞれが主観的にもつ意見を切り離して考えて、お互いを尊重しながら丁寧に遣り取りをすることが大事です。

世の中のニユースを見るときも、友達や家族と話し合うときも、このことをぜひ意識してみてください。(ちなみにこのブログは、基本的に事実をもとに私個人の意見を書いています)。

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