イライラの対処法を知ったら気持ちが楽になった

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怒っても問題は解決しない

嘘と思われるかもしれませんが、私は人に対して苛立ったり怒ったりすることがありません。

ただこれはごく最近の話です。なぜそうなったかというと、数年前、強烈にイライラする経験をしたときに、その感情が問題の解決に直結しないことを理解したからです。

今はまだ、こうしたブログで具体的なことを書くべきではないと思うので詳細は伏せておきます。ただ、立場上どうしても避けることができない相手にほとほと困っていた時期がありました。周囲の人からも「よく怒らずにいられるね?」なんて同情されるくらい理不尽なことがありました。「瞑想して心を鍛えてるんで〜」みたいにお茶を濁しましたが、本当の理由は、ちょっと残酷かもしれません。

私が理解した、そのイライラの対処法とは、「人に全く期待をしない」ことです。イライラするというのは、自分が想定していたことと違った場合に起こるものです。例えば、人から敬われたいと思っているのに馬鹿にされたらイライラします。それは、「相手から敬われることを想定している」のに、実際そうはならないからです。学校の友だちとか会社の同僚とかにバカにされたらカチンときてしまいますが、小学4年のちょっと小生意気な子供に突然馬鹿にされたところで、イライラすることってまずありませんよね。小4の子供にそこまでの知性を「期待していない」からです。

これと同じ発想を持つことで、理不尽な相手の言動にたいしてイライラせずに心を乱さない術が理解できました。それはちょっと具体的にキツい言い方をすれば、「相手がまともに話が通じるヤツだと思わない」ことです。真面目な人ほど、誰かの言葉を真に受けてイライラしてしまうことも多いでしょう。しかし私達人間はそもそも不完全であり、相性もあり、全てが理想状態であるとは言えません。他人に対してきちんと接することはとても重要ですが、一方で「相手にしない」自由だってあります。和を重んじ、誰とでも仲良く足並みを揃えることを良しとする国民性のこの国で、公には教えられないことかもしれませんが、「まともに相手をしたら自分が損をしてしまう」ような人は必ず存在します。だから、そもそも「人に期待をする」ことを前提から取り払ってしまうほうが、自分の身(精神)を守るためのスタンスとしては大変有効です。

他人が、自分の思ったように考え、行動してくれたらどんなに素晴らしい世界でしょう。でもこの世界の何十億という人全員がそれぞれ個別の意思を持っている以上そんなことはあり得ません。基本的に私達は、誰かの心や行動を変えたり操ったりすることは無理です。自分が望まない状況にあったら、相手にそれを変えるのを要求するのではなく、自分ができるアクションをするよりほかありません。イライラするより、そっちにエネルギーを使ったほうが、そのとき抱えている問題の解決には近づいていきます。

私は人に対して怒ったり苛立ったりすることがありません。もちろん、関わっていただける人に恵まれているとうことが大きいので、それについては感謝しかありません。それに心構えとして、「人に期待をしない」スタンスを維持し続けていれば、この先も他人の言動によって心を乱されるようなことを回避していけると考えています。

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