一日三食を辞めて1年経った感想

食事

食事のタイミングと内容

「食事は一日三回、朝昼晩」

「炭水化物を中心にバランス良く」

おそらくこれが、多くの人にとって一般的な食事スタイルのスタンダードとされるものではないでしょうか?朝ごはんを食べないと不健康だとか、栄養バランスが偏ってはいけないとか、夜に炭水化物は太る云々・・・。しかし最近では、「プチ断食」とか「一日一食」とか「糖質制限」とか、食べる内容も食べ方もいろいろなスタイルが提唱されていて、一体何が正解なのかわかりづらくなってきています。

正しい食事法とは何なのでしょうか?誰が言うことが正しいんでしょうか?そもそも、何をもって正しいとか正しくないとか判断するんでしょうか?

今回ご紹介するのは、私がこれまでの自分の中で「常識」と思っていたことを疑い、食についてのライフスタイルを変化させて約1年ほど経った感想です。

私の「食事の目的」と「方針」

自分の体は、死ぬまで付き合い続けるものです。それを、一生手放さない「車」に喩える人もいました。その車に乗って走り続けたいと思っても、車自体がお釈迦ポンになってしまったら走れないよ、と。

食事は、人の体をつくる基本です。それと同時に、美味しいものを食べたときの快楽であったり、食事を通した他者とのコミュニケーションやエンタメなど、体験としての側面もあります。人が食べ物をとるときには、様々な目的がグラデーションのように存在していると言えるでしょう。それを極端にしてしまうと、体を作るためなら流動食とかで完璧に栄養をコントロールされたものがいいとか、快楽のためなら栄養素や添加物など無視してひたすら味と食感を求めるとか、体験だけが目的ならいつ何を食べてもいいとか、バランスがとれなくなってしまいます。

なので私は、まず優先順位で考えました。

自分は音楽家として、命ある限りずっと音楽に携わっていたい。でも音楽は、演奏をするには身体運動を適切にコントロールする必要があるし、創作するには脳が働き精神状態を保っていなければいけない。そう考えたときに、自分の体と心の健康を最優先にする必要があると考えました。

心と体の健康を維持するために、食事が担う役割はかなり大きいものになります。なので、体をいい状態に保つために必要な栄養素をしっかりと摂取し、かつカロリーオーバーしないようにすることが食事の第一の目的となります。そして、美味しいものを食べたり、食事で人とコミュニケーションをとることは精神にもプラスになるため、それも次に重要視します。

こうしてバランスをとった食事をするよう、この一年は特に注意して心がけてきました。

体の状態、支出の増減、生活スタイル

具体的な食事の内容などは以前の記事でもご紹介しましたが、「一日のうちに16時間の何も食べない時間を作る」というプチ断食や、「揚げ物を一切食べない」「白米、白いパンなどの精製した糖の摂取を控える」「タンパク質を多めに摂取する」「油で調理するものを避ける」など、食事のタイミングや内容に細かく気をつかっています。

ただしこれはあくまでもガイドラインであり、例外も許すようにしています。朝どうしてもお腹が減ったらヨーグルトだけ食べるとか、お店で選べるメニューが限られるなら制限をしないとか、自分のなかであまり厳しく制限しすぎないようにも気をつけています(このさじ加減が難しいところでもあります)。

結果、この1年で目立った体調不良は一度もなく、肌艶もよく、体重も減った状態で安定しています。

一方で、食事の量は全体的に減ってはいるものの、普段食べるものをある程度吟味するようになると、トータルの食費としてはそこまで安く抑えるのは難しい、という印象です。

また、仕事やその日の調子によっては、計画したとおりに食事がとれないこともあります。食事のことを最優先にしすぎると、生活がそっちに引っ張られて思うように時間を使えないこともあります。なので、その都度その都度優先すべきことを考えるようにしなければいけないことを実感しました。徹底的に「食事ファースト」にしてしまうと、生活が犠牲になることは意外な発見でした。

まとめ

食事のことを気にしまくった生活をしていたら、体調面では人生で一番良い状態にあるように感じています。

一方で、食事のことばかり考えていると、日々の活動にまで影響がでてしまうので、そこはバランスをとらなければいけないこともわかりました。

世間にあふれる「一般論」が無価値とは言いません。しかしそれが万人に当てはまる真理ではないのも明らかです。自分の心と体、そして毎日をどのように過ごすのかを主体的に考えると、自ずと食事も「自分の最適」を見つける必要が出てきます。これからも様々な情報を調べて、実践し、より充実した日々を過ごせるよう試行錯誤していこうと思っています。

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