楽譜を買わずに耳コピして弾く
耳コピはギタリストなら誰もが通る道です。もちろんプロでも仕事で必要な時にはやります。巷で売っているバンドスコアとかは、オリジナルのアーティストや作編曲者ではなく、全く別の採譜担当者が聴き取って作っているものがほとんどです。自分のお気に色の曲を耳で聴いて理解して、自由自在にギターで弾けたらとても楽しいのは間違いありません。
耳コピしてギターで演奏する手順
ここからは、ある曲を自分で耳コピしてギターで弾けるようにするための手順をダイジェストで解説します。
自分のギターの実力を自己評価する
まずは、耳コピする曲を聴くためのスマホやパソコンは置いておいてください。ギターも持ちません。
そして、自分のいまのギターの実力を、自己評価してみてください。基本コードが押さえられるとか、メジャースケールが弾けるとか、チョーキングやプリング、ハンマリングなどのテクニックが使えるとかです。しかもそれを、どのテンポで、どの音価で、どのリズムでなど、さらに細かく分析できるとよりよいです。
目標を決める
次に、耳コピのゴールを決めます。この時点でもまだ、スマホやパソコンは開かず、ギターも持ちません。実はこの手順が耳コピのキモです。
世の中に出ている曲はとてもいろいろな種類があります。ギターの演奏も比較的かんたんに弾けるものから、超絶技巧を必要とするまで様々です。
なので、どの曲を、どのレベルでコピーするかを決めます。コード進行だけ真似てストロークで弾くだけでも全然OKです。かっこいい速弾きギターソロも、雰囲気を似せるか、完璧にコピーするかも自分で決めて大丈夫です。最初の自己評価で妥当なレベルか、少しチャレンジングなくらいの目標を設定するのがよいでしょう。
曲を聴く
曲をじっくり聴きます。テンポ、キー、雰囲気、音色などのイメージを掴みます。ここは音を取りながら、フレーズ化しながら、あとの手順のあとに何度でも戻って聴き込む必要があります。
音をとる
「聴音」という技能を十分に鍛えていない限り、聞いていきなり音をとる(五線譜に音符を書く)のは難しいでしょう。ギターを構えて、音を出しながら、聴いた音と合っているか確認して、どんどん音をとっていきます。そして必ずそれをメモします。キレイな譜面を作らなくてもいいので、コードネームでも、音名でも、日本語の説明でもとにかく書いていくことが重要です。
フレーズ化する
市販の音楽で聞き取った音は、いわば「お化粧された」音です。一人のギタリストが何本もフレーズを弾いて、それを重ねたりしています。当然それをそっくりそのまま再現することは限りなく不可能に近いので、自分で弾けるように「フレーズ化」します。これも正解はないので、試行錯誤しながら、自分で演奏できるようにアレンジしてく作業になります。
これを繰り返していくことで、曲を耳コピし、ギターで演奏できるようになっていきます。
まとめ
ギターの耳コピの難易度は、自分のスキルと対象の曲によって違ってきます。自分がどの程度弾けて、どの曲を、どんな感じにコピーしたいかを明確にすることによって、挫折せずに耳コピを完了して弾けるようになります。
ぜひ楽しみながら頑張ってみてください!
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