便利な話題と避けるべき話題

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浅い仲の人とも円滑にお喋りする技術

誰にだって得意なことと不得意なことがあります。その最たるものとして挙げられるのが「コミュニケーション」です。仲のいい人なら全然喋れるのに、初対面とか、ちょっと苦手な人とは途端にうまく話せなくなる・・・と思っている人は多いと思います。誰とでも分け隔てなく喋りまくるコミュ力おばけみたいな人は羨ましいと思ってしまいますよね。

これは確かに、ある程度人によって得意不得意が分かれるところではあると思います。しかし、だからと言って「会話がうまくできない言い訳」にするのは、大人として実に甘えた態度ではないでしょうか。コミュ力がある人も、もともとは話下手で、努力してそれを改善した人だってたくさんいます。私も大学に入りたて部活の紹介文で「とびっきりのシャイボーイ」なんて書かれるくらい、全然先輩と喋れず苦労しました。(今わたしと実際に対面して、喋るのが苦手・・・という印象を持たれる方はほぼいないはずです)

会話にはコツがあります。特に、仲の浅い人との会話は、お互いの距離感を気にしつつ、しっかりと考えて話題を選んで話していくことで、その場を成立させることができます。今回はそのポイントの中でも、話題選びについてお話します。

まず、避けるべき話題について。

相手がよく知らない話題は、まず避けるべきです。やってしまいがちなのは、自分がいま興味を持っていることとかを先走って話すことです。例えば、いま観ているテレビ番組とか、自分の仕事のこととか、自分がよく知っている分話しやすいものではありますが、相手がそれについて詳しくないことを十分想定すべきでしょう。仮に相手がそれについて興味を持ってくれればいいのですが、そうでない限りはその話は相手にとって聞くのが苦痛になってしまいます。なので、自分の話したいことを優先して話すべきではありません。

また、他人の悪口や、自分の身の回りの愚痴などはもってのほかです。こういったネガティブなことは共感が得やすいため、会話が弾みやすい傾向があります。しかし同時に、人を不快にさせる可能性も十分にあるし、そこからの会話や、人間関係を発展させていくには不適切な内容です。

次に便利な話題について。

避けるべき話題に気をつけた上で、まず最も便利な話題は、「天気」です。ほとんどの人にとって天気の情報は重要ですし、天気の話題から気分とか予定とかの話題にも繋げられます。当たり障りのない部分から入って、相手の情報を探りつつ、話題を膨らませられるきっかけとして、天気について話すのはハズレが少なくオススメです。

また、「体調」についての話題も、基本的にはハズレがありません。相手の調子がよければ一緒に喜ぶし、調子が悪そうなら心配したり気にかけたりすることになります。また嘘でも調子がいいアピールをしたり、空元気でもその様子を相手に見せると、それは相手にも伝わっていきます。自分に正直なことは、どんなときでも必ずしもいいとは限りません。相手を思いやってつく嘘も、時には必要です。カフェの店員さんが、日によってその人の気分で接客がよかったり無愛想だったりしたら、あんまりその店は居心地がよくないはずです。お客さんへのサービスとしての嘘の元気は、それだけで相手に与える価値があります。

今回は、人とのお喋りにおいて便利な話題と避けるべき話題の一例をご紹介しました。ただし、会話は水物です。自分の状況、状態、相手の状況、状態、会話する環境など、様々な要因をバックボーンにして会話は進みます。話題選びはもちろんですが、そのときそのときに合わせて適切な話をすることが何よりも大切です。誰だって、完璧にうまくいく会話なんて不可能でしょう。人間なので、失敗はします。だからそこはあまり気にせず、相手へのGiveの精神を忘れずに、そして「コミュ障だから」と言い訳せずに、気楽にチャレンジしてみてください。

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