アニソンは演奏するのが難しい
最近は地上波のテレビ番組でよく特集が組まれたりするアニソン。近年のアニメの人気もさることながら、関連した楽曲も非常にバラエティー豊富で、チャートアクションやカラオケでの再生数などの勢いも大きく、日本の音楽シーンにおいて最重要なジャンルの一つとも言えます。
そんなアニソンは、バンドで再現するのも人気です。ギターやベースやキーボード、ドラムで演奏する動画はYouTubeやニコニコ動画で山ほどでてきます。アニソンを取り扱うバンド系の書籍、譜面もたくさん出ています。私もアニソンをカバーするバンドを色んな所で散々やってきました。
ところが、アニソンと一口に言っても、曲の雰囲気はじつに多種多様です。昭和の時代の、ごくごくシンプルな子供向けの曲もアニソンだし、テクニック満載の速いメタル、ジャズ風の渋い音楽、EDMまで、アニメに関連した曲であればアニソンといえてしまいます。バンドで再現して演奏しようとするときは、この曲の難易度がめちゃくちゃ重要で、選曲によってはまともに演奏できず微妙な感じに終わってしまうこともあります。
もちろんどんな曲をやるかは自由だし、原曲通りにやらなくても、弾きやすいような簡単なアレンジを施したっていいでしょう。ただここでは、基本的に原曲を再現するような演奏をするときに、バンドで再現しやすいようなアニソンをピックアップしてご紹介します。経験の少ない方が混ざっているバンドや、技術はあってもとにかく楽しさ重視で演奏したいバンドの方におすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。
バンドで再現しやすいアニソン
ここからは、「バンドで演奏を再現しやすい」アニソンをご紹介します。条件として、まずそれぞれのパート(ドラム、ギター、ベース、キーボード)などの演奏がそこまで高度な技術を必要としないことを考慮しています。さらに、曲のアレンジが、バンドの楽器のみで十分成り立つという部分もポイントです。なぜなら、一般的に私達が聞く音源は、楽器で演奏するパートだけでも多くのトラックが重ねられ、さらにシンセサイザーの音や効果音もふんだんに使用して制作されているため、少人数の楽器の生演奏だけでそれを忠実に再現するのはとても難しいからです。ですので、そういったアレンジ面でも、4~5人程度のバンド単位で演奏して、原曲に似せやすいものをチョイスしてみました。
Don’t Say Lazy
こちらは社会現象となったTVアニメ「けいおん!」のエンディングテーマです。マイナー調のかっこいロックサウンドで、アニソンの定番曲の一つです。テンポがそこそこ速い曲ですが、ドラムの8ビートを基本としたパターンは比較的演奏しやすいと思います。各楽器のフレーズもシンプルなので、音作りにこだわれば原曲の雰囲気が出て楽しく演奏できるでしょう。
Butter‐Fly
こちらはTVアニメ「デジモンアドベンチャー」のOPで、アニソンの代表曲の一つと言えるでしょう。王道の明るいコード進行と、キャッチーなフレーズやキメが特徴で、バンドで演奏するにはうってつけの曲です。原曲のアツいギターソロは完コピするのは大変ですが、ギタリストは自分のレベルに応じてペンタトニックのシンプルなフレーズを弾いて(独自にアレンジして)も十分サマになると思います。
原曲は男性ボーカルですが、そのまま女性が歌ってもいいし、ギターやベースが移調して演奏できるならキーを変えるのも全然アリですね!
キラキラしちゃってMy True Love!
こちらはTVアニメ「Yes!プリキュア5」のエンディングテーマです。軽快なドラムに裏打ちのギターカッティングが乗っかって、スカのテイストがボーカルの裏で気持ちよく響く傑作です。こういった曲調の幅の広さがアニソンの魅力や醍醐味でもあります。テンポもそこまで速くなくて、編成もシンプルなのでバンド単位で演奏しやすい曲と言えるでしょう。キーボーディストがいれば、ブラスかオルガンで曲を盛り上げる最高の役割が待っています。ちなみに今このコメント書いてたらめっちゃバンドでコピーしたくなりました。さっそくカッティングの練習します。
まとめ
アニソンはとっても素敵な曲が多く、バンドでカバーしたい曲ばかりです。しかし、演奏するのが難しかったり、原曲の雰囲気を再現するのが物理的に困難な曲も多いです。
今回ご紹介した3曲は、どれもバンドで演奏しやすく、原曲の雰囲気を出しやすい曲だと思います。ぜひ、バンドをやっている人や楽器演奏者の方は参考にしてみてください!
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