手っ取り早くかっこいい音が出せるコード(その2)
以前、脱・ギター初心者!基本コードの次に覚える『E/G#型』コードというタイトルで記事を書きました。今回はその続きです。『Dsus4型』と私が呼んでいるコードフォームをご紹介します。
前回同様に、下記の特徴を備えているのが『Dsus4』型です。
- 押さえやすい
- 響きが綺麗
- ポジションをずらして他のコードとしても利用できる
- ポップス系で使われることが多いボイシング
Dコードを覚えたら、その次にぜひこの型を覚えると、簡単に応用がきくのでオススメです。
Dsus4(ディーサスフォー)を解説
Dコードは人差し指、中指、薬指だけで押さえられるので、初心者でも弾きやすい、覚えやすいコードだと思われます。このとき、小指は何も弦を押さえずに余っていますよね?この小指を使います。
コードダイアグラム(指板の図)と、実際の指の形で確認してみてください。Dコードの形に、小指で一つ押さえる部分を追加したのがDsus4だということがわかります。




押さえ方のコツと注意点
Dを押さえた時の中指を離さないのがポイントです。Dの時、中指は1弦を押さえていて、Dsus4になると1弦を小指が押さえるので、中指を押さえるているのが不要と感じるかもしれません。しかしこの小指で押さえている音を弾いたすぐ後に、中指で押さえている音を弾く、という弾き方がとても便利です。逆も然りで、Dの後すぐさまDsus4のコードを弾くことも多いです。これの響がとても綺麗で、かっこよく、しかもよく聞くような感じなので、とても使い勝手がいいコードとなります。
この形のコードの大きなメリット
ダイアグラムをもう一度みてもらうと、4弦が開放弦となっています。もしここを弾かなければ、1~3弦のみ弾くコードの形となります。
実際、演奏によっては4弦を省略して弾くことも多いです。そうなると、この形のまま指板を横にずらせば、他のコードの音を鳴らすことができます。
例えば、Dコードの形から2フレット分自分側(ブリッジ側)に移動して押さえ、1~3弦だけ弾いたら、Eコードになります。同じように、そこからさらに1フレット自分側に移動させればF、という要領です。
指の形が同じなので、今回のDsus4のコードも応用できます。2フレット自分側にずらし、そこで小指を使って1弦の5フレットを押さえれば、Esus4のコードとなります。どんどんずらしていっても同じです。この形を覚えるだけで、弾けるコードの幅がグッと広がりますね。

ご覧いただきありがとうございました。ギターを弾く仲間にとって少しでも為になれば幸いです。
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