ミュージック・ビデオ
人気の曲や流行の曲は、ほぼ必ずといっていいほど、MV(ミュージックビデオ)も制作されています。理由は宣伝のためで、YouTubeなどで探せばたくさんのMVが出てきます。
MVはその曲の雰囲気を視覚的に伝えてくれます。アイドルならダンスや日常風景、バンドなら演奏している風景などです。好きな曲を思い浮かべるとき、その曲のMVも一緒に頭の中で現れることも多いのではないでしょうか。
しかし、MVの中でも特に、バンドの曲の映像には気をつけなければいけません。あくまでもイメージビデオとしてとっているので、実際の演奏風景ではないため、そのビデオのマネをしてギターを弾くとよくない場合もあります。
今回は、MVを参考にしてやってはいけないギターの弾き方について解説します。
参考にしてはいけないギターの弾き方
MVでかっこよく演奏しているバンドについては、ほぼ必ず「当て振り」といって、実際の曲に合わせて演奏しているフリをしている様子を撮影しています。なので、映像でみる演奏の仕方で、実際に流れてくる音を収録しているわけではありません。同じような真似をすると、ギターの演奏で失敗してしまうことがあるので、特に以下のような場合には注意が必要です。
指板上でストローク
MVでよくあるのが、ギターの指板の上を軽快にストロークしているシーンです。ですがこれを実際にやるのはよくありません。ギターは、ピックアップの周辺を弾くことを前提に作られています。指板の上では不自然な音になるし、フィンガリングやピッキングにも悪い影響があります。ごく例外として、パフォーマンスや特別な音を狙って出したいとき以外は、指板の上を弾かないようにすべきです。
手袋をして演奏
吹雪の雪山でかっこよく演奏するMVなんかもあります。確かにあんな環境では、手がかじかんでしまうので、手袋もしたくなるでしょう。実際に手袋をしながらギターを弾いているMVもあります。しかし、基本的に手袋をしたまま演奏するべきではありません。ギターは手や指先の繊細なコントロールが必要な楽器です。手袋をしたままだと、ピックをしっかり握れなかったり、押弦した弦以外も手袋の布で触れてしまって余計にミュートしてしまったりと、いろいろなトラブルが起きます。どうしても寒いところで演奏するときは、演奏前に十分に手と体を温めてからにしましょう。
アンプを電源につないでいない
バンドメンバーが、建物の屋上や大自然の中など、様々な屋外で爽やかに演奏しているシーンはPVとしてよく映えます。しかしよく見ると、ギターのアンプには一切電源コードが刺さっていない場合が多いです。エレキギターは、アンプから音を出します。そのアンプは、電気の力で微弱な信号を増幅(アンプリファイ)させて、かっこいいギターの音に変化させます。アンプは必ず、電源につないで使用してください。
まとめ
MVは、曲の雰囲気を伝えるために撮影された作品です。それらはほとんど当て振りで、バンドメンバーが実際に演奏しているものとは異なります。ギターの指板の上など変な場所をピッキングしたり、手袋をしたまま演奏したり、アンプを電源に繋がないで演奏したりすることはNGですので、MVを参考にしてもこれはやらないよう気をつけてください。
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