『アーマード・コア』というゲームで遊んでいた思い出話

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レイヴンを雇うようになるのは未来のGAFAMとかBATH?

私は兄の影響で早くからテレビゲームで遊んでいました。ファミコン、スーファミ、64、プレステ1,2あたりでいっぱい遊んだ記憶があります。その中でも「アーマード・コア」というゲームで遊んだことをよく思い出します。

アーマード・コアは、未来の世界を舞台にロボットを操作して敵の基地を攻撃したり、敵のロボットと戦ったりするアクションゲームです。プレイステーションにて初代がリリースされ、以降プレステ3までシリーズが続く人気タイトルでした。プレイヤーは、様々な企業から案件を受けて、自分のロボットで任務をこなし、お金を稼ぐ【傭兵(=レイヴン)】という設定です。例えばA社と敵対するB社が、A社の施設に破壊工作をする・・・なんていう物騒な依頼があったとして、プレイヤーはそれを選んでロボットで施設を襲撃し、報酬を得ます。報酬によってどんどん強いパーツが買えるようになり、自分のロボットを追加パーツで強化していけるのがこのゲームの醍醐味です。膨大なパーツから、自分の好みの組み合わせを選んで、他のプレイヤーと戦ったりもできます。

ロボットアクションという男の子のハートを鷲掴みにするゲームで、かつ当時のプレステの映像技術をフルに発揮したリアリティのある映像、そしてロボットの操作感は刺激的でした。まるで映画やアニメの主人公になった気分で、ロボットを操って戦うのに熱中していました。

いま改めて思うのは、このゲームのテーマや世界観のリアリティについてです。ゲームのような、自由自在に動き回れる戦闘ロボットが実用化されるのは、まだ先の未来のような気がします。しかし、「国家が解体し、複数の巨大企業が統治する世界」という設定は、なにか現代においてとてつもなくリアルな感じがします。ここ数年から数十年の間に、世界で圧倒的なシェアを誇る企業が台頭してきました。ITの力を駆使すると、技術やお金の流れは加速度的に増し、様々な資産が集約されていきます。私達は「国家」というものの存在を当たり前に思っていますが、これも中世以降にできた比較的新しい「チーム制」みたいなもので、パワーバランスが変わればこの制度も長く続く保証はありません。間接民主主義は政治のシステムとして欠陥が多いことも自明だし、企業が力をつけていく流れを止めるのも難しいでしょう。たとえその結果、大きな企業が国家よりも力をもって多くの人を治めるような時代がきたとしても、武力で物事を解決するのはフィクションの中だけであってほしいと願っています。

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