プライドが高くて人の話を聞けない人が勘違いしていること
「人(他人)の話を聞くこと」は大事だと言われています。でないと、なんでも自分一人で考えて決めてしまい、間違ったことをしてしまうからです。こんなことは簡単ですが、できない人はなぜ人の話を聞けないのでしょうか。それは、「人の話を聞くこと」の本当の意味を勘違いしているケースが多いからです。
結論です。
他人の話を聞く=高度な情報収集スキル
であり、”自分の意思を持たず人の言うことに従う”ことではありません。賢い人ならば、人の意見を聞くことを自分の武器として活用することができます。しかし、自分のプライドを優先してしまう人だと、「人の言うことにただ従うことはできない」と反発してしまいます。ですがこれは大きな間違いであり、「人の意見を聞きながら、自分の意思で決める」ということは両立できます。
『情報収集』であり『従属』ではない
例えばあなたが今高校生で進路を考えるとき、学歴として有利になりそうな総合的な大学を選ぶか、自分がやりたいことに特化した専門学校を選ぶか、迷っているとします。『潰しがきく』と言う理由で、とりあえず総合的な大学に行けと言う人がいれば、『自分のやりたいことを優先すべき』と専門学校を勧める人もいたとします。
この時、どちらもメリット、デメリットがあるのは当然なので迷ってしまいますが、特に自分の意向にそぐわない選択肢を選ぶ時には、「他人の言うことに従っている」という感覚が邪魔して、選びにくくなってしまいます。
ですが実際は、他人の意見はあくまで情報です。アドバイスをしてくる周囲の人間の話は、単純に自分の選択肢を選ぶ際の「判断材料を増やす」程度に思っておけば問題がありません。自分の将来について正確な予想を立てるのは難しいですが、ある程度のことは想定して準備や行動ができると、その先自分にとって有利な選択ができてきます。仮に誰かの意見を聞こうが聞くまいが、結局は自分で決めると言うことにはかわりません。『人に従っている』というのは個人の感覚や気持ちの問題であり、そこの解釈さえ変えてしまえば、「人の意見を聞くこと=情報収集の手段の一つ」と捉えて、よりクールに、より自由に自分の意思決定をすることができます。
真面目でプライドが高い人が陥りやすい罠
この「人の話が聞けない」人の特徴は、真面目でプライドが高い人に特に多い傾向だと言えます。その理由は、相手の言っていることに全てきちんと向き合うこと、そして自分を見下されるような感覚に強い抵抗感を持っているからです。
逆に、少々不真面目で人の意見を半身になって聞くくらいの心構えでいる方が賢いですし、人に見下されるような「感覚」を覚えたとしても、最終的に自分にとっていいことがあればいい、くらいの老獪さを持っていると、この罠を逃れることができます。
まとめ
人の話を聞くというのは、高度な情報収集の手段です。
最終的に判断するのは自分自身であり、結果的にそれが人の意見と同じか、違うかはあまり関係ありません。
真面目でプライドが高い人は、この手段を使えず損をする可能性が高いので注意が必要です。
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