DTM用自作PCで見落としがちな『静音性』への対策

DTM

うっさいパソコンで音楽制作に集中できますか?

DTMをやるなら、パソコン選びはとても重要です。

やっぱり、クリエイティブな作業ならMac?

それとも、自由度の高いWindows?

色々な選択肢があり、どれもメリットデメリットがあります。

私は10年DTMをやってきて、自作PCはこれまで3台自分で組みました。トラブルも経験しながら、DTM用の自作PCで見落とせない重要なポイントが『静音性』であることを理解しました。

自作パソコンは、パーツ選びによって騒音にかなり差が出ます。

騒音の大きいパソコンだと、音楽の作業をするときに物凄くストレスになります。

この記事では、パソコンの騒音の原因となるものをまとめました。そして、どのようなパーツを選べば、静音性の高い自作PCを組めるか、解説しています。是非最後までご覧ください。

(なお、自作パソコンを扱う上でのトラブルなどはすべて自己責任になります。自分で自由に組める分、問題への対処もすべて自力で行うことが基本ですので、くれぐれもご注意ください)

パソコンの騒音の原因となるもの

ここからは、パソコンの騒音の原因となるパーツを解説します。

ケースファン

まずはケースに取り付けるファンです。モーターを回転させ空気を切り裂くこのファン(扇風機)が大きな騒音の元になります。取り付ける製品の種類、位置、個数、によって騒音が変わってくるので、まずチェックするポイントです。

CPUファン

CPUを冷却するファンも、ケースファン同様騒音の原因となります。

電源

電源ユニットにも、内蔵されているファンがあります。これはファン自体を交換することができないので、電源によってその音が違ってくると考えるべきでしょう。

グラボ(ファン付き)

グラフィックカード(グラフィックボード)にも、ファンがついているモデルがあります。GPUはCPUと同じで、負荷の高い処理をすると大きな熱を持つため、高いスペックのGPUほど高い冷却性能が必要となります。よって、性能の高いグラボには大袈裟なファンがついています。このファンも騒音の元です。

HDD

ハードディスクも大きな騒音を出します。ただし、近年ではSSD(ソリッドステートドライブ)が主流となっていて、こちらの場合は無音です。物理的な磁気ディスクを使うものは、モーターが回転して、読み書きの際に「カリカリカリカリ・・・」と音をたてます。SSDとHDDを比較すると、確かに物理ドライブのHDDの方が大容量で安価ではあるものの、SSDもかなり安く、そして省スペースなので、あえてHDDを選ぶことは少ないでしょう。

選ぶべきパーツ

それでは、それぞれの騒音の原因となるパーツから、どんな種類の製品を選べば良いかを具体的に解説します。

ケース

まず、パソコンのケースです。これは、直接の騒音の原因ではないものの、内部のパーツから漏れる音をシャットアウトできる高い静音性を持ったケースも商品として出ています。こう言った商品は、密閉性が高かったり、内部に吸音材を使用したりしています。まずは、静音性の高いケースを選ぶことで、かなりの騒音対策効果を期待できます。

ケースファン

ケースファンですが、まずは個数をそれほど多くしないのがポイントです。内部の空気の流れを考慮して、ケース自体にはいくつものファンが設置できるような設計がされていますが、よほど高スペックなCPUやグラボを搭載しない限り、ケースファンは1つか2つで十分である場合がほとんどです。

また、ケースファンにも静音性の高いモデルがあります。ケースファンとしては少々高価ですが、そのメリットを考えれば十分に買う価値があると思います。

CPUファン

CPUファンも、静音性の高いモデルを選べば大丈夫です。CPU性能に応じてしっかり冷却できるものを選ぶ必要がありますので、CPUとの対応などはしっかり確認しておきましょう。

電源

電源は、よほど安価なものを選ばなければそれほど神経質になるパーツではないと思っています。静音性などの情報は価格コムなどのレビューで出ているものを参考にすると良いでしょう。

グラボ

グラボはファンレスのものか、小型ファンのものがオススメです。DTM用途にそこまでハイスペックなグラボは必要ありません。

ストレージ(SSD)

これはSSD一択です。静音性の拘りたいのなら、HDDを一切積まないのが賢明です。あとは必要な容量と予算と、マザーボードに接続できる仕様を確認して選べば大丈夫です。

まとめ

自作PCは、自分で自由にパーツを選んで構成できるため、DTMの用途に特化したパソコンを組むことが可能です。

その中でも静音性は特に重要で、音楽制作に専念できるよう無駄な音のないパソコンを作れるのが自作PCの魅力です。

パーツ選びのポイントとしては、ケース、ケースファン、CPUファン、電源、グラボ、SSDの選び方が重要となってきます。

私たち、音楽制作者にとって最も重要なのは、音楽を作ることにいかに集中できるかです。スペックなどももちろん大事ですが、隣でパソコンが「ワンワンガーガー」いっている状況では快適な音楽制作はできないと思います。是非、理想の一台を組んで素敵なDTMライフを満喫してください!

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