相手のわからない専門用語を多用するのはマウント取りです
人それぞれ、自分の職業や趣味嗜好に関係する専門的な知識を持っています。そしてその専門知識には、そのジャンルでのみ使われている専門用語があります。例えば学校の先生なら教育の現場で使われている言葉、アニメファンならアニメファン同士で通じ合う言葉、のようなイメージです。
同じ業界の人同士や、同じ趣味嗜好を持った仲間同士の会話ならば、そう言った専門用語を使うことは大変便利です。お互いに共通理解のある言葉を使うことによって、意思疎通がスムーズに行えます。ただし、これを別の界隈の人と話す時に使うには注意が必要です。
先ほどの例で言えば、学校教育の現場で使われている言葉で、世間一般では通じないものもあります。多くの人は義務教育過程で、生徒として学校に通っていました。しかし、教員や職員として学校に携わった経験がある人や、子供ができて保護者になって子供を学校に通わせたことのある経験のある人と言うのは限られてきます。教える側、教育を受けさせる側で使われる言葉と言うのはそれほど一般的ではないため、先生同士や保護者との会話で通じ合うことが他の人との会話ではうまく伝わらない、ということもあるでしょう。またアニメファンも、普段アニメをみない人には馴染みのない言葉をよく使っています。これを自覚しないで、他の人と話をすると、「ワケわかんない言葉使ってイタイやつ」と思われかねません。
基本的に私たち人間は、自分本位に物事を考えます。そもそも相手の気持ちや考えや立場なんて、察することはできても本質的に理解することは絶対に不可能です。だからこそ、人とコミュニケーションする時には、相手の立場を意識して言葉を選んでいき、自分の言葉を理解してもらえるよう意識することがとても大切になってきます。
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