言葉は心を越えない

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思考と言語

私たちは常に物事を考えていますが、それは必ず言語を使って行われます。

それはつまり、私たち人間は、言葉を知っていなければ『思考する』ということができないとも言い換えられれます。

ですが、言葉というのは万能ではありません。世界中には英語やフランス語や中国語など様々な言語があります。どの言語もそれぞれの特徴があって、その言語特有の表現があったりします。外国語を学ぶ時に一番難しいのは、その国の言葉のニュアンスだと思いますが、これも私たちが普段言葉を使って自分の考えを表現していることの一例でしょう。

おそらく多くの人が、「何て言ったらいいかわからない」というような状況を経験したことがあると思います。それは年齢に関係なく、自分が思ったことや感じたことをうまく表現できないということは起こり得ることです。例えば「嬉しい気持ち」という言葉も、道端で500円玉を拾った時の嬉しい気持ちと、意中の相手と恋仲になれた時の嬉しい気持ちでは、気持ちの大きさ云々よりも別の感情と言えるのではないでしょうか。そんな風に、私たちの心や思いというのは、本来は定量化したり言語として固定して捉えるのは非常に難しいものです。それをあえて言葉という形にすることで、他人と共感する時にそれを便利に使えます。

ただやはり、「言葉は心を越えない」というのが本質で、言葉は私たちの心を正確に表現するには情報量が足りないと言えるでしょう。それでも、私たちはどうにかして人と気持ちを共有したいし、伝えたいので、日々言葉を紡いでいくんだと思います。

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