アコギでコード弾きする時の12キーそれぞれの対応(#系編)

ギター

キーによる演奏の特性

いま一般的に使われている多くの楽器は12音を使って演奏するようにできています。そして基本的には調性(キー)に基づいたメロディーやコード(和音)を演奏していくことになります。

そして、楽器によって音の並び方には違いがあります。ピアノのように白鍵と黒鍵の組み合わせで1音ずつ並んでいるものもあれば、管楽器のように穴の塞ぎ方で音程を変えていくものもあります。ギターは6本の弦のそれぞれの開放弦の音と、フレットによって区切られた半音単位の音の並びによって、様々なスケールや和音を演奏することが可能です。

コードフォーム

アコギ(エレキでも同じですが)でコード伴奏をするときの一般的な演奏の仕方は、特定のコードを押さえながら、一定の区間(1小節とかの単位)を、リズムパターンにしたがってストロークするというやり方になります。そしてコードチェンジを繰り返していき、伴奏として演奏を続けていくことになります。

ギターのコードフォームはたくさんの種類があり、出したい音の並びによって、指の形を工夫して指板上の弦を押さえていくことになります。なので、コードによってはとても押さえるのが簡単なものもあれば、指の構造上押さえるのが大変なものもあります。

とはいえ、演奏では「出すべき音」が最優先にくるため、押さえやすいかどうかは奏者側でクリアしなければいけない問題です。なので、ギターのコード伴奏においては、曲によってどうやってコードを押さえていくかを常に考えなければいけません。

#系のキーのコード

ここまで、「各楽器にはそれぞれ音の並びに特徴がある」ことと、「伴奏では出すべき音が最優先」ということをまとめました。

では実際に、ギターでコード伴奏をするときに、どういったことを考えるかを、キー別に検討してみたいと思います。今回はシャープ系のキーについて見ていきます(Cは便宜上#系に含めていますが、正確には#系でも♭系でもありません)

C

実はキーCが最も簡単とは言えない理由があります。ダイアトニックコードにFが含まれているためです。Fコードは初心者にとって最初の壁とも言えるコードフォームですが、弾けるようになっていても、やはりギターの演奏において難易度の高い押さえ方であることに違いはありません。

G

ダイアトニックコードの多くがオープン・フォームで弾きやすいため、最もギターでコード弾きしやすいキーの一つです。ツー・ファイブ・ワン(Am – D – G)やフォー・ファイブ・ワン(C – D – G)などの定番の進行も押さえやすいのが特徴です。

D

ダイアトニックコードに、F#m、Bmが含まれるため、セーハで弾く機会が多くなります。ただ、これもやはり他にオープンコードで弾けるものが多いので、弾きやすい部類に入ります。

A

フォー・ファイブがDとEなので、これも定番の進行が弾きやすいキーです。また、I、IV、VのコードがそれぞれA、D、Eなので、ルート音が5弦、4弦、6弦の開放に当たるのも大きな特徴です。ブルースなどでもよく使われるキーですので、ギター弾きにとってかなりオイシイ要素があります。

E

ツーファイブがF#mとBなので、若干弾きづらいです。ただし、ポップスでよく出てくるオンコードのI/#III(キーEだとE/G#)がとてもいい響きなので、個人的には好きなキーです。キーのルート音が6弦の開放なので、コードボイシングに応用を効かせやすいのも特徴です。

B

ダイアトニックコードのIVがEなのですが、それ以外は基本的にセーハコードになります。かなりギターでは演奏しにくいコードが多く出てくるキーと言えます。2フレットにカポを使えば、オープンコードがキーAのものと同じになるため、一気に弾きやすくなります。

まとめ

ギターはその構造上、押さえやすいコードと押さえにくいコードがあります。しかし伴奏をする上では、出すべき音が最優先のため、奏者側がどんなコードでも工夫して演奏する必要があります。

曲中で出てくるコードの種類は、その曲のキーによって大きく影響を受けます。それぞれのキーでよく出てくるコードが、ギターでどう演奏するかを知っておくと、伴奏をする際の指針として役立ちます。

フラット系のキーについても後ほど記事をアップする予定ですので、ぜひ参考にしてみてください。

サウンドハウス

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