「不得意なことはやらない方がいい」って正しい?

My Voice

目的によります

人間誰しも得意不得意があります。学校の教科もそうですが、その他にも人前で話すこととか、相手への気遣いとか、地図が読めるとか、人間にはいろいろな能力があり、その向いてる向いてないは本当に人によってバラバラです。

私個人として、これまでの人生を振り返ってみると、「得意なことを選ぶ」ことが多かったように感じます。学校の勉強は一応満遍なくできたものの、どちらかと言えば論理的に考えることが得意だったので、進学では理系の大学を目指しました。運動神経はあまりいい方ではないのですが、コンタクトプレー(体をぶつけ合うもの)は適性があったようで、小学5年生でラグビーに出会ってから、大学4年までプレーを続けました。音楽については、小中学校では誰かから教わらなくても全く苦労せずに歌や楽器ができたので、向いていたんだと思います。こういうことは極めて普通だし、多くの人が同じように考えて行動すると思います。

一方で、苦手なことを避けてきたのは、それはそれで勿体無いとも思っています。例えば私は、絵を上手に描いたり、字を綺麗に書いたりするのが苦手です。美術の時間は周りと比べて下手だったので劣等感を感じていたし、同じ理由で習字も一生やりたくないと思ってしまいました。ただ今となっては、「別に上手い必要もないのでは?」とも思うようになってきています。実はこっそりデジタルイラストを初めてみたのですが、これがやってみるとめちゃくちゃ楽しいんです。もちろん下手であることは変わらないのですが、誰かに見せるわけでもなく、一人で好きなように絵を描くのは楽しい。一日わずかな時間だけでも、とても息抜きになります。今はネットで情報が出回ってるので、全くお金をかけずに絵の描き方を勉強できてしまいます。「顔は基本的に7つのパーツでOKです。目、眉毛、鼻、口、耳、髪、輪郭。以上です。」こんなレベルで私には目から鱗でした。一人でやってるから全然恥ずかしくないし、一応顔っぽいものが描けて大喜びしてしまいます。(そもそも小中学校でこのレベルから教えてくれることってないですよね・・・。元から描ける人とそうでない人でふるいにかけられてたように感じます・・・。)

自分のスキルを活かして仕事をしたりするならば、他者より優れた能力が必要となるので、自分が向いていることを伸ばした方が効果的なのは明らかです。ただ別の視点として、「自分がそれをやって楽しいかどうか」という基準ならば、別に得意でないことでもやったらいいのではないでしょうか。私の絵のように最低レベルからスタートしても何も悪いことではないと思います。自分の得意不得意について、ある程度大人になったら自分に対する先入観があると思うので、一度それを取っ払うと、自分に対する新たな発見があるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました