行動派の人が気をつけておくべきこと

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リスク評価と損切り

世の中では散々、「行動しろ」と言ってくる人がいます。自分からアクションを起こさなければ何も変えることができない、というのは概ね間違ってはいないと思います。ただこれも良し悪しで、「果報は寝て待て」タイプでもうまくいったり何かが変わったりすることもあります。ちなみに私は行動タイプでこれまで色々やってきましたが、振り返ると色々と「気をつけておくべきことがあった」とも感じています。

まず、行動にはリスクが伴います。自分の時間や、お金などの財産、人間関係などを使わなければ行動はできないからです。行動によってそれを増やすこともあれば、減らすこともあります。具体例ではこんなものがあります。時間効率化のために高級家電を買ったのに、手入れや操作の理解で余計に時間がかかるとか。スキルを身に付けて収入を増やそうと学習に投資したのにそれが身につかなかったとか。人に何かを紹介したりして、それが悪いものだったときにその人からの信頼を失ったりとか。これらは、行動を起こす段階では「良かれ」と思って未来につながることを期待するわけですが、結果は自分の様々なリソースを毀損していることになります。もちろん未来のことなど誰も正確には予測できないので、成功も失敗も可能性としては存在します。大事なのは、「失敗したときのリスク」をきちんと見積もっておくことです。行動派は、自分の気持ちが昂ると冷静さを欠いてしまいがちですので、成功したときのリターンと共に、失敗したときのリスクも評価しておくことを忘れないようにすべきでしょう。

また、行動をすることで自分にプラスになるもの(大きな意味での資産)を得ることもあれば、マイナスしかもたらさない(負債)を手にしてしまうこともあります。端的な例で言うと、悪い人付き合いは早く切らなければ自分にとってマイナスなことが続きます。行動して得たものでも、自分にとって不要と思ったものはなるべく捨てることが重要で、「もしかしたらこの先いいことがあるかも・・・」と期待しつつ損切りできないのは避けるべき状態です。

繰り返しますが、行動力は自分の人生をコントロールして有意義に生きていくために役立つ力です。しかしリスクの評価と損切りも同時にスキルとして持っておかなければ、行動力が仇となって損をし続けてしまう危険性があることを、十分に気に留めておく必要があります。「変化の時代」とか「行動が大事」とか巷では言われていますが、一歩引いてこういったこともぜひ一緒に考えてみていただければと思います。

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