「コンフリクトの解消」こそがどんな問題でも為すべき本質

My Voice

「ないものねだり」をしていることに気づく

私たちは日々、大なり小なり様々な問題に直面し、それについて考え、行動し、解決しようと試みます。そこに共通するのは、「コンフリクト(conflict:衝突、争い)」をどう解消するか、という構造です。そして問題解決というのは、競合する複数の事柄から折衷案を選択するという行為になります。言い換えるならば、何か問題に直面して悩み続けるというのは、複数の衝突することのどれも満たすような理想(=存在し得ないもの)を望み続ける「ないものねだり」と表現することもできます。

簡単な例としては、ダイエットがあります。「痩せたいけど、食べたい。」これはコンフリクトする二つの事柄です。とるべき選択肢は、「痩せることを優先して食べるのを我慢する」か、「食用には抗えないので、ダイエットは諦める」の二つになります。どちらかをスパッと割り切ることができなければ、永遠に「食欲を満たしつつ、痩せたいなぁ」というないものねだりを続けることになります。

これは自分の中だけに限った話ではありません。世の中の会議や交渉ごとは、ほとんど全てにこの構造が当てはまります。人同士は互いに自分の利益や欲求を追求します。そうすると利害関係が生まれ、衝突(コンフリクト)が発生します。自分の中の譲れる部分と譲れない部分を整理し、相手の意向と照らし合わせて、折衷案を探っていくのが話し合いの基本です。お互いに何も譲らなければ、その会議や交渉は平行線のまま進展することはありません。どこかで折り合いをつける必要が出てきます。

最後に大事なこととして、問題解決のための折衷案にも、様々なレベルが存在することを付け加えておきます。まず一番初歩のレベルは、その時点で考えられる選択肢から選ぶことです。決断のスピードは早くなる分、捨てるべきものが大きくなりがちです。ここからレベルをあげるには、選択肢を増やす必要があります。選択肢の増やし方は、「アイデアを生み出すこと」です。コンフリクトする複数の事柄について、なるべくどれも満たすような新しい考え方や方法を模索すると、より高度な(全体的に満足度の高い)折衷案を選べるようになります。このように、解決するべき問題についてはケースバイケースで対応を考える必要があり、すぐに決断した方がいい場合は切り捨てるものをすぐに選び、時間がある時はなるべく多くのアイデアを生み出すようにします。アイデアを生み出すには方法がありますので、下のリンクの本も是非参考にしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました