【難易度選び】を失敗すると物事はうまく進まない

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自分と世の中を相対的に見て立ち位置を把握する

勉強もスポーツも芸術も、私たちは世の中のほとんどのことを段階的なプロセスで習熟させていきます。赤ちゃんの頃からいきなり連立方程式を解いたりできるはずもなく、子供の頃は学校や家族などの様々な環境の要因によって、知識やスキルを吸収し、できることを少しずつ増やしていきます。

中学や高校では、ほぼほぼ勉強という一つの物差しだけで私たちは順序づけされて評価されてしまいますが、一方でこれは世の中との相対的な立ち位置を測るには大変便利です。東大理3を目指す受験生と中堅私大を目指す受験生では目指すべきゴールが違うので、それぞれにあった難易度の参考書や予備校のクラスを選べば、適切に自分のスキルアップを図ることができます。

私たちは「最短」とか「簡単」とかいう言葉に弱いです。成果は欲しいけど、しんどいことはなるべくしたくない・・・というのが本音で、それ自体は自然なことです。しかし、それに目が眩むと着実なステップアップができずに、却って成長が非効率になってしまいます。

これはどの分野でも言えることでしょう。野球でもサッカーでも、自分がなんとか頑張ればレギュラーを取れそう・・・くらいのチームに入った方が、自分の実力を伸ばすには最も賢明な環境選びです。周りのレベルが低くて自分が王様になれるチームや、逆にレベルが高すぎて全く手も足も出ないチームでは、自分の能力を伸ばす面では不適切な環境です。また、ピアノやギターの演奏も、初心者が最短を目指していきなり上級者向けのテキストやレッスンプログラムを選んでも、ワケがわからない時間を過ごして一向に上達することができません。自分の演奏レベルと理解度にあった練習方法を積み重ねていくことにより、徐々に習熟度を上げていくことを指針とすべきです。

自分の中の「成長したい」という気持ち、「でも辛くて面倒なことは嫌」という正直な気持ち、それらを踏まえた上で、世の中全体を含めて客観的に自分を見て、適切な難易度の課題を課していけば、それが確実な成長へと繋がります。

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