「犬が吠えている」くらいに思う
人から嫌なことを言われて気分が悪くなったり、何気ない一言でも傷ついてしまうことはよくあります。私もこれまで多くの人と関わる中でそういった経験はいくつもあるし、逆に自分自身も、人にそのような思いをさせたことが一切ないと言い切れるほど博愛で人畜無害な人間でないことは自覚しています。
世の中の人全てが、誰も傷つけないような人格的に優れた人間であればどれほど素晴らしいでしょう。しかしそんなのが非現実的なのは明らかです。自覚があるにせよないにせよ、自分で考える人同士が関われば、いいことも悪いことも起きます。
重要なポイントは、人から言われたことを受けて、気分を悪くしたり傷つくのはあくまで自分自身だということです。例えば、誰かに体型を指摘されて「デブ」とか「ガリ」とか言われたとします。自分の体型が気になっている人は、きっとそんな言葉を受けたら怒ったり、傷ついたりするでしょう。一方で、私は健康オタクで毎日の食事、睡眠、運動に細心の注意を払って生活しているので、仮にそんな言葉を受けてもなんとも思いません。また、例え実際に自分の体型が太っていたり痩せすぎたりしていたとしても、それを自分が全く気にしていなければ、そんな言葉は痛くも痒くもないものとなります。
あなたは、あなた中心の世界を見ています。誰かから言われた言葉は、あなたの世界であなたが解釈します。あなたを褒め称えたり励ましたり、都合のいいことを言ってくる人もいますし、貶したりマウントをとってきたりする人もいます。そこでいちいち自分の心を動かされてしまうと、周りに影響されて自分自身の世界を見失うことになりかねません。
都合のいいことを言う人の言葉は、素直に受け取っていいでしょう。ただし、おだてていい気分にさせてあなたから何かを引き出そうとしている場合もあるので気をつけた方がいいです。逆に、不都合なことを言う人はスルーしても言い訳です。馬鹿正直に全て真に受ける必要はありません。よくあるのが「あなたのためだから・・・」と言う建前ですが、それはそう言って説教してマウントをとる自分を正当化する口実にすぎず、相手のためを思った言葉をかけると言うのは相当に難しいことであることを自覚していません。
街を歩いていて、誰かが散歩させている犬から突然吠えられても、それで傷ついたり落ち込んだりしないですよね?犬が自分に対して吠える理由なんて知るわけがないし、そんなことを考えても無意味だからです。同じように、あなたに対して不都合なことを言う人は、ガンガンスルーすればいいでしょう。この自由な世の中に生きる一人の大人であるならば、自分の行動を自由に決められる以上、誰かの言葉の受け取り方も自分で自由に決めていい、ということです。
人の言葉にいちいち落ち込んでたりしたら、人生の時間が勿体無い。全て自分で責任をとると腹を括れば、心に余裕を持って人と接することができるはずです。
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