久しぶりにボーカロイド買いました
「バーチャルシンガー」というジャンルの草分け的存在となったボーカロイドおよび「初音ミク」はもはや説明不要ですが、昨今はボーカロイド以外にも様々な技術が登場して非常に賑わっています。
DTMで「女性ボーカル楽曲を作りたい」人にとって、バーチャルシンガーはまさに夢のようなツールです。私もボーカロイドやその他のソフトを色々試してきました。
(なお、こちらのオリジナル曲は、AIきりたんとして話題の「NEUTRINO」を使って制作しました。ボーカロイドじゃないです。)
実は、ボーカロイド自体は、数年前に購入してちょっと使っていたことがあります。
VOCALOID3のCULというライブラリで、声は喜多村 英梨さん。有名な初音ミクは(音声ライブラリーとして)、買ったことがありませんでした。

こちらのボーカロイド3は、声はよかったものの、ボーカロイド3のエディターが使いづらいな、と感じて、これまであまり積極的には使ってきませんでした。しかしこの度、初音ミクの声で歌声を作るのが仕事上必要だったため、久しぶりにボーカロイドを買ってみることにしました。
現在、ボーカロイドの最新版はVOCALOID 5がリリースされています。また、初音ミクのライブラリでは、新たに初音ミクNTという製品が出ており、これはまたVOCALOIDとは違った位置付けのようです(ちょっとややこしい)。


今回私は、その一つ前にあたる、「初音ミクV4X」を購入しました。
ちょっと前のV4Xでも結構いい感じ
買ったのは、「初音ミクV4X バンドル版」です。理由としては、初音ミクの声が使いたかったことと、仕事で使う上で安定性が必要でした。なのでVOCALOID5は音声ライブラリ的に候補から外れ、ミクの最新のNTは出たばっかりなので敬遠しました。
よかった点
久しぶりにボーカロイド(それも一世代前ですが)を使ってみて、改めてよかった点をピックアップしてみます。
3よりだいぶ使いやすくなっていた
3はDAW内で使えるプラグインがまだありませんでした。私はCubaseを使っていますので、Cubaseでトラックを制作して、メロディーだけmidiで書き出して、vocaloidエディターは別のソフトとして立ち上げて、歌詞流し込んで、調整(調声)して、wavファイルとして書き出して、またCubaseに読み込ませて・・・っていうのをやってました。
今思うと、やっぱりめちゃくちゃ面倒でした。V4Xでのエディターソフトの「piapro studio」はVSTiとしてDAW内で立ち上げることができ、シーケンスを作ったらDAWの再生と同期してボカロも再生される(歌ってくれる)ので、打ち込みながらすぐに歌が確認できます。
piapro studio自体も、そこそこの使い勝手で、慣れればサクサク動かせます。これはだいぶ使いやすくなったなぁ、と感じました。

(背景の画像を自分でカスタマイズして設定できるところが、オタク心くすぐるニクイ仕様となってます)
声の表現が豊富
ボカロは特有の「機械っぽさ」があり、私は歌声というよりシンセサイザーの一種という認識でいます。その路線はそのままに、より多彩な表現ができるようになったと感じました。いじれるパラメーターが増えて、勉強することも多くなりましたが、より多彩な表現にチャレンジできるようになっているのも、使い甲斐があるポイントだと思います。
ミクさん声かわいい
私は実は、いわゆる「ボカロ曲」というのをあまり聞いてきませんでした。というのも、曲としては良くても、どうもボカロの声というのに馴染めなかった、というのがあります。もちろん初音ミクなどキャラクターがかわいいとかそういう要素は全然否定することはなかったのですが、純粋に音楽作品として、ボカロ曲を好んで聴くことはあまりありませんでした。
ところが。
今回初音ミクを買って、自分の曲で歌っていただいてみたところ、
「あ、声かわいいな。」
と思ってしまいました。他の人の曲ではあまり思わなかったのに、とても不思議でした。もしかしたら、ちょっと食わず嫌いな面もあったのかもしれません。改めて、これまでのボカロ作品も聴き直してみるいい機会かなと思いました。
まとめ
ボーカロイドは昔買って、操作のめんどくささとかから距離を置いていました。
しかし改めて使ってみると、なかなか便利に進化しているし、この声は結構アリだな、とも思えています。
ミクさんこれからもお世話になると思うので、どうぞよろしくお願いします!

CRYPTON ( クリプトン ) / 初音ミク V4X バンドル
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