初志貫徹はいつでも正しいこと?
「始めに決めたことを最後までやり通す」
というのは、一見とても正しく、理想的な姿であるように見えます。
しかし、それで何かを成し遂げている人がいれば、意外にも「ブレる」ことによって成功している人もいます。
初志貫徹は必ずしもいいことなのでしょうか?言っていることがコロコロ変わったりするのは、あまり良くないことなのでしょうか?
柔軟に考えるべき
結論としては、「言うことや考えはコロコロ変えるべき」となります。
変化の激しい今の時代では、ついこの間までの常識が通用しないことが多くなり、変化に対応できない人や組織から、存在感を出せなくなっていっています。
「この前言っていたことと、違うじゃないか!」
こう言って人を非難することはよく起こります。そりゃそうですよね、相手が勝手にコロコロと言うことや考えを変えると、それを想定していた側としては困ってしまいます。
ただ実際には、私たちの周りのことはもちろん、自分自身もどんどん変化していきます。それに合わせて、むしろ発言や行動はどんどん変えていくべきでしょう。人間は変化を受け入れるのが難しい生き物です(恒常性=ホメオスタシス効果とも)。しかし時には、それが必要な場合もあると言うことを意識していなければいけません。
大事なのは「目的の軸」がブレないこと
私たちが、自分や環境の変化に合わせて「ブレていく」ことは、ある程度仕方のないことだし、むしろ必要なことだと言えます。
ただし、そのブレ方として大事なのは、「目的の軸」自体がブレていないことではないでしょううか。
例えば、用事で東京から京都まで行きたいとします。新幹線や夜行バスなど様々な手段があります。時間の短さや移動の快適さで新幹線を選ぶか、費用を安く抑えるために夜行バスを選ぶかなど、手段は様々です。これは、いざいく時になった時に、その時の自分の状況や、運賃の価格変動などをみて柔軟に決め、最終的には東京から京都まで到着できればいい、と考えるのが一番柔軟で合理的な「ブレ方」ではないでしょうか。
これを人生での大きな決断などでも応用して考えると、「あの時はこう考えていたけど・・・」というのを自分の足枷にせず、より柔軟に、目的を成し遂げる方法を選んでいけるようになると思います。
まとめ
初志貫徹という言葉は、良いことのように扱われます。
ですが実際、世の中の状況や自分自身の状況は絶えず変化していきます。
貫き通すべきものと、臨機応変に変えていくものを、うまく使い分けていく考え方が大事なのではないでしょうか。
して、他人に対しても、変化については寛容になって、その理由を考えてみてあげると、人間関係にも役立つと思います!
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