アコギ弾き語り
アコースティックギターを使って、弾き語り(ギターを弾きながら歌う)ミュージシャンは数多くいますが、あなたは「アコギ弾き語り」と言えば誰を連想しますか?
90年代の音楽に親しんでる私の世代でいえば、「ゆず」や「19」などがブレイクしました。もっと遡ると、日本でアコギ弾き語りのスタイルが広まったのは「井上陽水」「吉田拓郎」など1970年代のフォークソング・ブームだとも言われているようです。また近年では、「YUI」や「miwa」などギター女子の活躍も有名ですね。
最も影響を受けた弾き語り
数多く活躍するアコギ弾き語りミュージシャンの中で、私が最も影響を受けたのが、「エリック・クラプトン」と「オーイシ・マサヨシ」です。
クラプトンは言うまでもなく、世界トップクラスのミュージシャンの一人です。Cream時代でのエレキでのブルースロックはもちろん、かの有名な「Unplugged」では「愛しのレイラ」のアコースティックバージョンなど、幅広い演奏スタイルを持っています。
また、大石さんは日本のシンガーソングライターであり、作詞・作曲・編曲での楽曲提供も多数手掛けています。近年ではアニソン界隈で特に有名で、自身のソロ楽曲として月刊少女野崎くんのopテーマ「君じゃなきゃダメみたい」や、提供楽曲のけものフレンズopテーマ「ようこそジャパリパークへ」などが大ブレイクしました。
クラプトンと大石さんの共通点
この二人が使っているギターは、形状が似ています。それぞれを比較してみましょう。
エリック・クラプトンのギター
エリック・クラプトンは、マーチンのOOO(トリプル・オー)というモデル。
一般的なアコギのサイズ(ドレッド・ノート)よりも少々小ぶりで、大きさはクラシックギターに近いです。体が小さくてもギターを抱え込みやすいのが特徴と言えます。
オーイシ・マサヨシのギター
大石さんは、ヤマハのLS36というモデルです。

こちらも、マーチンのOOOと似ていて、通常のギターよりも小ぶりです。
サイズ的な特徴はもちろん、音にも特徴があります。
その構造上、ドレッド・ノートタイプなどに比べると、全体の音量や、低音が出にくいと言われています。しかし、単音弾きなどでの高音の繊細さが良いと言われることもあり、フィンガーピッキングやソロ・ギターを弾く人が好んで弾く傾向にあります。
二人に影響を受けた私のギター
私が使っているのは、Taylorの312というモデル。

Taylorは、型番でどのような特徴のものかが判別できるようになっています。まず、数字3桁だけのもの(アルファベットが末尾につかない)が、
オンボード・ピックアップ未搭載のノンカッタウェイ・ボディ(例:516)
https://www.taylorguitars.jp/about/elements/models/
であり、1桁目が3のトップがサペリ(木材の名前)で、
2桁目の数字が「1」の場合は6弦でソフトウッドトップ、「2」の場合は6弦でハードウッドトップであることを表しています。
https://www.taylorguitars.jp/about/elements/models/
例:516ce=6弦のスプルーストップ / 526ce=6弦のマホガニートップ
2桁目が1なので6弦モデル、そして
3桁の数字のうち1番右の数字はボディシェイプを表しています。
https://www.taylorguitars.jp/about/elements/models/
2はGC(グランド・コンサート)となります。
このグランド・コンサートというのが、マーチンのOOOやヤマハのLSシリーズと同じ、少々小ぶりなサイズとなっています。
私はこれを、楽器店でいくつか試奏して決めました。マーチンのOOOも弾いたし、ヤマハのLSも弾きました。どれも素晴らしい弾き心地、素晴らしい鳴り音がしました。しかしこのTaylorの312を弾いたときは、一瞬で心を奪われる音がしました。ほぼ即決でした。抱え込んだときのホールド感や、ネックの太さなど、演奏性も快適です。見た目も、ヘッドやブリッジの少し鋭角なシェイプがめちゃくちゃかっこいいです。色々カスタマイズしたい欲求もあるものの、この状態が好きすぎるので手を加えるのが惜しい・・・と思ってしまい、これまで特に手を加えていません。
(ちなみに、国内で一般的に出回っているのは312ceというエレアコモデルみたいです。ピックアップ未搭載の312は海外モデルで、正規代理店の山野楽器さんにたまたま置いてあったのを見つけました)

私のアコギ演奏
私のアコギ演奏は、ピック弾きと指弾きをケースバイケースで使い分けています。
コードストロークが中心で、速いテンポの曲など、ダイナミックさや音の鋭さが欲しい時にはピック弾きをします。
一方、アルペジオやリードフレーズ、ボディ・ヒットを用いたりスラム奏法をしたり、様々な表現をする時には指弾きとなります。
爪は伸ばさず、常に短く切っています。これは、普段DTMで作業をするときの効率や、ピアノやシンセなどの鍵盤を演奏するときのためでもあります。クラプトンは爪を使わない弾き方で、これはアコギでブルースを弾く人には多いパターンのようです。一方、大石さんはグラスネイルを使って爪を硬く整えています。ピック弾きの鋭さと倍音の美しさ、そして指弾きの繊細さと表現の幅を見事に融合させています。
まとめ
最初に手にしたギターは、ネックがペラッペラの中古のエレキでした。
クラプトンを聴くようになって、アコギへの憧れが強くなりました。
大石さんは、いまを生きるギターヒーローです。
ギター弾き語りの頂点とも呼べる二人に、少しでも追いつきたくて。
次の時代には、二人を超えるような存在になりたくて。
また私は、次のライブも頑張りたいと思います。

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