DTMでバンドアレンジを作る
DTMで曲を作る人が増えています。
パソコンやソフトが安くなり、多くの情報が出回るようになりました。
ですが、その制作ノウハウはけっこう奥が深く、しっかりと学んでいくのは大変です。
生楽器でバンド演奏を経験したことのある状態から、「じゃぁDTMで曲作れるかなぁ〜!」と思った時に、最初はちょっとつまづきがちな3つのポイントをご紹介します。
この3つを押さえておくと、DTMでアレンジした自分の曲が、より音が詰まって彩あざやかに聴こえるようになります!
生演奏とは違う3つのコツ
ここからは、バンドでのアンサンブルを生演奏でやったりみたりしたことのある人が、DTMでアレンジをする際に押さえておきたい3つのコツをご紹介します。
ギターは複数本かさねる
DTMのアレンジで、ギターは何本か重ねるのは常套手段となっています。
基本は、バッキングギターで、パンを左右に振って2本鳴らすことが多いでしょう。同じフレーズを微妙にタイミングを変えたり、一方はストロークでもう一方はアルペジオなど、パターンを変える場合もあります。
もちろん、4,5本重ねるのもザラです。リード演奏の時にはハモリをつけたりもします。普通のリアル演奏するバンドにギターさんはせいぜい1,2名ですが、そこはDTMの世界なので、ガンガン増やしましょう。手間はかかりますが、費用(メンバーへのギャラ)は発生しません。
ドラム以外のパーカッションも積極的に鳴らす
市販のアレンジされた曲を聴くと、ドラム以外にもけっこうシャカシャカ鳴ってるのが聴こえます。DTMでは、ドラムス以外にもパーカッションサウンドをけっこう積極的に鳴らすことが多いです。
例えば、いわゆる「振りモノ」とか「皮モノ」とか呼ばれるやつです。シェイカーや、ボンゴやコンガなど、メインのリズムにはあまり使わないけど、補助的に鳴らすのはよくやります。
あとは、ループ素材を使うのも手です。一連のパーカッションのリズムがまとまってオーディオのサンプルとして存在するやつです。コツは、なるべく自分の曲のテンポ近い素材を使ってオーディオワープ機能などでうまくBPMと合わせてやることです。
また、下記のようなリズム音源も重宝されます。私も普段激しい頻度で使っています。
シンセや効果音も複数かさねる
シンセサイザーの音色や効果音も、DTMアレンジにおいては重宝されます。
よくあるバンド形態の演奏をイメージすると、キーボーディストはいたとして一人か、二人もいれば豪華な方でしょう。
しかし、DTMアレンジではシンセサイザーや効果音もかなりの数を重ねます。高音でピコピコなるシーケンスフレーズや、常にうっすらと存在するシンセパッドのコード弾き、セクションの転換を印象付けるライザー音やダウンフィルターなど、そのパターンは膨大です。アイドル曲やアニソンなど、既存のフルアレンジされた曲を参考に、どんなシンセサウンドが使われているか研究するのも、とてもいい勉強になります。
まとめ
このように、DTMでバンドアレンジをする時は、思っているよりトラック数が必要なのがわかります。バンドでの演奏をイメージしていると、「ギタリスト4人も5人もいねーし!」「キーボードなんている方がレアだし!効果音だけ鳴らすメンバーいないし!」となると思います。
ですが、そこはパソコン上のバーチャルの世界。いわばなんでもアリです。ドラマーが10人いたって、それで魅力的な曲になればなんの問題もありません。ただし、昨今よく聴かれる楽曲で定番となっている手法はあるので、まずはそれを真似てみるのがオススメです。
今年も残りわずかとなりました。2021年もDTMライフを楽しみましょう!
【本日のオススメ本】
(ダウンロード音源対応) DAWミックス/マスタリング基礎大全 (日本語) 単行本
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