この大学に入学した時点で優等生と劣等生が存在・・・
とある大学のとある学部では、2年次からそれぞれの専攻を選ぶ決まりがありました。
もちろん、入学した時点では皆、スタートラインは同じです。
貴重な大学4年間の過ごし方で、新入生たちは優等生と劣等生に分かれていきます。
何を学ぶか
その大学には、「都市計画専攻」がありました。
高校は勉強もそこそこに、運動部での活動に一生懸命だった学生は、大学に入学して特にやりたいことなんてわかりませんでした。「都市計画」という、その名前に惹かれただけで、なんとなーく学生生活を過ごしました。
「都市の成り立ち」だとか、「都市の経済」だとか、「建築」だとか、「防災」だとか、そこそこにクリエイティブな感じがして、勉強自体は多少面白いと感じていました。ただ、なぜそれを学ぶのか、学んで将来何になるのか、そんなことは全然リアリティがありませんでした。友達や先輩が、「不動産」だとか「鉄道」だとか、「ゼネコン」だとか「公務員」だとか、立派な進路を目指すのをみながら、そんなものなのかなぁ、と思いながら日々を過ごしていました。そこに、明確な目的や理由はありませんでした。
言い訳ばかりの日々
キャンパスライフは楽しいものでした。仲の良い友達とつるみ、バイトして稼いだお金で遊んだり飲んだり。将来なんてよくわからないから、とりあえずその時楽しいことをしてました。
学業の成績は、それほどよくありません。でも、「俺は週6で部活もやってるしな〜」なんて、言い訳をしていました。一方でそのガチめの部活では、「俺は勉強も頑張ってるしな〜」なんて言い訳して、本気で取り組まず、100人近い部員の中でレギュラーにもなれない、目立たない存在でした。
大義名分らしきものはどちらにも持ちながら、明確な目的はなく、宙ぶらりんな日々を過ごすしかありませんでした。
まとめ
どこかの大学の、都市計画を学んでいた学生は、逃げるように大学を飛び出しました。
「大学の勉強は、なんか違う」
「みんなが目指してるところも、なんか違う」
「部活でやってることも違う」
「俺がやりたいことって、一体何?」
周りのいろんな意見や、刷り込まれた価値観や、自分の不安と初めてちゃんと向き合いました。そこに感じた違和感を、放っておくことができませんでした。
その学生は、同年代の人よりは少し後ろを歩いているかもしれません。でも、きっと、自分が歩きたいと思った道を、自分で選んで歩けているんだと思います。
【本日のオススメ本】
【こちらもオススメ】
コメント