道徳
小中学生のときは、親や先生から色々なことを教わります。
勉強だけでなく、人としてどうあるべきか。物事にどう取り組むべきか。他の人とどう関わるべきか。
それは概ね、世の中一般的では正しいとされていることです。
しかし実際、大人になってみると、「正しいと信じていたこと」と「現実」とのギャップに苦しむことが多々あります。
子供の頃に教わった「正しいこと」と、「世の中のホントのこと」には、どんな違いがあるんでしょうか。
世の中の実際
これはあくまで私の今まで見聞きしてきた範囲のことです。
日本の保育園、幼稚園、小中学校、高校、大学、大学院(中退)、様々なアルバイト、中小企業の会社員を経て、今はミュージシャンとして活動する中で、多くの経験を積み、いろんな人と関わり、本を読み、そこから得た知見をもとに、「世の中のホント」と思うことをピックアップしました。
真面目すぎたら心を病む
子供の頃は、真面目に授業を受け、真剣に取り組み、目上の人に言われたことに素直なことが良いとされてきました。
しかし、多くの大人が、真面目すぎて心を病んでいます。
人間は完璧ではないし、ミスを起こす生き物で、一人だけで生きていくことができません。だからこそ、それぞれが出来ること、得意なことをしてお互い支え合って社会は成り立ちます。
真面目すぎると、自分も他人も許せなくなります。そこから心を乱し、生活に支障をきたしたり、生きることが辛くなったりします。多くの大人は、「真面目すぎることがよくないこと」を、ホントのことだとして理解しているはずです。
無駄な努力の方が多い
「努力は報われる」ということを、私たちは教わってきます。頑張ることの大切さを教わります。
これは部分的に正しく、部分的には間違っています。正確に言うと、情報が不足しています。
「正しい努力をしないと、その努力は報われないし、正しくない努力は結局無駄な努力になって、その人に何ももたらしません。」
盲目的にがむしゃらに頑張ることを褒めることは間違っています。
力を注ぐこと(=努力)自体は大切ですが、その対象と方法が正しいことが条件です。多くの大人はこの罠にハマってしまい、努力を続けられる人がごくわずかになってしまいます。
全ての人と仲良くすることは不可能
クラスメートとは仲良くすることは、とてもいいことです。
しかし、仲良くなれない人と無理に仲良くなる必要はありません。
友達が多いことも、決してそれが必ずしもいいこととは限りません。
人それぞれ考え方が違うし、それは尊重されるべきです。
考え方や価値観が違う人と無理に仲良くしようとすると、ストレスが生まれ、不快な状態になります。場合によっては損失も被ります。
こうならないためにも、他社とは適切な距離の取り方を学ぶことが大切です。多くの大人は、人間関係で多くの失敗を経験しながら、そのことを理解していきます。
まとめ
私たちが小中学校で教わる、正しいとされていることが、大人になったら根本的に通用しない例をご紹介しました。でもこれを、今の小中学生がみてしまうと、学校の先生は困ってしまうかもしれません。ただ、私個人としては、なるべく早くこのことを知った方が、人生で無駄な失敗や苦労を遠ざけることが出来ると考えています。
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