ゴミ情報はどこから出てくる?
前回の記事では、ゴミ情報の定義と、特徴を解説しました。
今回は、ゴミ情報の出どころとなる媒体(メディア)をいくつかピックアップしてご紹介します。
ゴミ情報おさらい
まず改めて、ゴミ情報とは、受け取りてにとって「メリットがなく、脳の情報処理のエネルギーを浪費する」「有害である」ものと位置付けました。
そしてそれらの特徴としては、論理が飛躍している、ネガティブである、根拠が薄い、考え方が偏っている、などが挙げられます。
こういった観点から、ゴミ情報が出てきやすいものをピックアップします。決してこれらの媒体からの情報全てがゴミだと言いたいのではありません。あくまで、「ゴミ情報である可能性が高い」から、気をつけて接するべき、だというのがポイントです。
ゴミ情報の出どころ
テレビCM、ラジオCM
私たちの生活にテレビやラジオは溶け込んでいます。意識的に見たり聞いたりしなくても、誰かが同じ空間でテレビやラジオをつけていれば、それを見聞きすることになります。
CMの目的は、広告主にメリットがあることが大前提です。
人の悩みや不安を煽って、その解決策として製品の購買を促す・・・というのは広告の定番の手法ですが、ネガティブ情報を元に、論理を飛躍させてその解決策を提示する、という構造を、私たちはしっかり見ておく必要があります。
電車の吊り広告
上記のCMと同じですが、電車の吊り広告の厄介なところは、「意識しなくても目に入る」ところです。普段よく電車を使う人は、ゴミ情報を強制的に大量に浴びせられている可能性があります。
ワイドショー
世の中では日々様々なことが起きています。ニュースのネタはいくらでもあるのに、ワイドショーは一つのトピックに膨大な時間をかけています。
ワイドショーで扱うトピックは、どういう基準で選ばれているのでしょう?
ワイドショーで出てくるコメンテーターは、誰がどう選んでいるのでしょう?
私たちが本当に見たいもの?正しい情報を教えてくれる人?私たちに有益な情報?
おそらくそれが含まれている可能性もありますが、テレビという媒体の性質上、それらはメインにはなり得ません。私たちはテレビを無料で観られます。でもテレビ番組を作って放送するのにはメチャクチャお金がかかります。そのお金を出しているのはスポンサーです。CMを出してるスポンサーは出したお金以上のメリットをテレビに求めます。それが視聴率です。ワイドショーは、多くの視聴者を長い時間テレビに釘付けにするために作られています。
さて、そんな目的で作られたワイドショーなどのテレビ番組の情報は、私たちにとって有益でしょうか?ゴミ情報でしょうか?私たちにとって、2~3時間テレビの前に張り付く価値があるのでしょうか?
親、先生、上司
特に子供の頃は、身近な年上の言うことが全てです。
ですが、世の中正しい知識を持っている大人ばかりではありません。
間違った知識や考えを持っている親、先生なんていくらでもいます。
また、大人になって働き出したら、上司などの目上の人も私たちに影響力を与えます。
ですが、必ずしも上司がいつも有益な情報を与えてくれるとは限りません。
「目上の言うことだから、正しい。従う」
と、短絡的に考えると、ゴミ情報をそのまま受け取ってしまう危険性があります。
SNS上の不特定多数
SNSの恐ろしいところは、誰かが言ったことが「社会全体の総意」のように見えてしまうところです。テレビの街頭アンケートも似たような性質があります。一個人の意見が、その他多くの意見を代弁しているように錯覚してしまうのは不思議です。
言うまでもなく、それらはほとんどが、ある個人の見解です。自分にとって必要な情報か、ゴミ情報か、きっちり見極める必要があります。
まとめ
繰り返しになりますが、情報が良いものかゴミかは、受け取りてによって異なります。
ここでは、一般的に多くの人にゴミとなりうる情報をまとめました。
結局は、情報の取捨選択は個人の判断に委ねられます。
自分の考え方の軸をもち、情報に操られるのではなく、情報を活用していければ、私たちはより、自由で主体的な日々を過ごせるのではないでしょうか。
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