ゴミ情報とは
情報で溢れる今の時代、世間では良い情報と悪い情報がごっちゃになって溢れています。
ここで注意したいのは、情報の価値は必ずしも万人に共通ではなく、人によって違うということです。
良い情報とは、受け取り手に何らかのメリットをもたらすものです。グルメな人にとっては、行ったことのない美味しいお店の情報は「良い情報」です。ギターが大好きな人は、新しいモデルのギターの情報も「良い情報」となるでしょう。
逆に、悪い情報とは、受け取り手に「メリットがない」「有害である」ものが当てはまります。グルメな人でもギターに全く興味がなければ、新しいモデルのギターの情報にはメリットがありません。ギターが大好きな人にとって、ギターの間違った手入れの仕方を紹介する動画があったとしたら、それを参考に自分のギターを傷めてしまう危険性もあり、有害な情報です。
このように、受け取り手にとって良い情報は積極的に仕入れるべきですが、悪い情報は「ゴミ情報」として判別し、自分から遠ざけなければいけません。
ゴミ情報が与える影響
ゴミ情報に惑わされて、自分の行動や判断が間違ってしまうことは避けるべきです。
そしてもう一つの悪影響があります。
ゴミ情報は、私たちのエネルギーを浪費します。「人が情報を処理するにはエネルギーを使う」というのがそのポイントです。
私たちは、体を動かすと疲労しますが、頭を使うことも十分エネルギーを使い、疲労します。情報を受け取った時にはそれを脳が処理しますが、そのエネルギーも「ゴミ情報」にあてがってしまうと、余計な疲れを生みます。
このことからも、ゴミ情報は「自分に寄せ付けない」ことが重要なのがわかります。
ゴミ情報の見分け方
ではその「ゴミ情報」はどんなものがあるでしょうか?人によって有益だったり、意味がなかったりするものは多いですが、ここでは多くの人に当てはまる、ゴミ情報の共通点をピックアップします。
論理の飛躍
一つ目は、論理の飛躍です。
例えばこんな主張があったとします。
「お金持ちは、ずるいことをしているからお金を多くもてているんだ。だからあいつらは悪い奴らだ」
おそらくお金持ちには、いい人も悪い人もいるでしょう。だからと言って、「お金持ちが皆ずるいことをしている」ということにはならないはずです。お金持ちに限らず、成功者へのやっかみにはこのパターンが非常に多いですが、論理が飛躍している(話の辻褄が合っていない)ので、この情報には価値がないと言えます。
ネガティブ
ネガティブな情報や考え方も、ゴミ情報です。
人は本能的に、危険を避けるためにネガティブな情報に反応しやすくなっています。
ですが、余計な心配や考えても無駄なことは、私たちにとって何のメリットもありません。
薄い根拠
薄い根拠に基づいた情報も、ゴミ情報と言えます。
先ほどの例で言えば、
「私の周りの金持ちは、みんな性格が悪い。だから金持ちは悪いやつばかりだ」
という人がいたとします。
では、”私の周りの金持ち”は、一体何人なのでしょうか?世の中全体の金持ちのうち、何人の実例を元にした主張でしょうか?(これを統計学ではサンプリングといいます)
世界中のお金持ちについて調べまくった研究が根拠だとしたら、まぁそこそこ信頼性の高い情報となります。しかしこの場合、例えば2~3人の知り合いの金持ちがそうだったから〜としたら、その根拠は限りなく薄いものとなり、とても信頼性の低いゴミ情報と言えます。
かたよった視点
特定の考え方に偏った視点で発せられた情報も、ゴミ情報であることが多いです。何か決めつけていることがベースになっている考え方などは要注意です。
まとめ
今回は、世の中に溢れる「ゴミ情報」の例をご紹介しました。
まずは、その情報が自分にとって有益か、ゴミかを判断する必要性があります。
次の記事では、ゴミ情報が出てきやすい媒体(メディア)をピックアップしてご紹介します。
ぜひ合わせてそちらもお読みください。
【本日のオススメ本】
コメント